都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

論破力

ABEMAの無料チャンネルの中で『しくじり学園』でひろゆきが芸能人の相談に乗るってのをやってました。

私が見た回は、ゲストがTKOの木下隆行と子役俳優だった鈴木福です。

以前から、何を振られても即座に切り返すひろゆきの能力に感心しておりましたが、ここでも抜群のセンスを発揮しています。

まず、パワハラで好感度が下がったという木下隆行に対し、

「好感度が下がったんじゃなくて、もともと好かれていなかったと知るべき。いい人だなんて言う人がいても、その具体的なエピソードが出てこないのは、それほど慕われていなかった証拠である。その自覚がないのは、面白い空気を台無しにする才能があると自覚すべきだ」とバッサリ。仕事と学業の両立に悩む鈴木福に対しては、

「役者として生きていくには、武器が多い方がいい。世界の多くの人は日本語よりも外国語を話している。だから、外国語が話せれば、仕事の幅がぐ〜んと増える。そのためにも勉強するべきだ。そして、高校の友達を大切にしてほしい。なぜなら、大学で知り合う人たちは一定水準以上のエリートなので、違う道に進んだ人との接点がなくなってしまうからだ。一般市民のことが理解できないと感覚がズレてしまって炎上騒ぎを起こしてしまう」と、相談者の期待を上回ったかのような一刀両断でした。

 

昨年にベネッセが『進研ゼミ小学講座』の会員に対して行ったアンケートで、小学生流行語ランキングとしてひろゆきの決めゼリフである「それってあなたの感想ですよね?」が1位に選ばれたんだそうです。ひろゆきの真似をするのが小学生の間でブームとなっているとのこと。言い争いの最中に「あなたの感想ですよね」と言うことによって、冷静さを装うのが最新のスタイルです。こういうのって、生徒に言われたら先生はイヤでしょうね。興奮しない子供は始末に悪い。

ひろゆきは、その著『論破力』(朝日新書)の中で、「好き嫌いの議論は不毛だが、好き嫌いの理由を考えるのは有益だ」と述べています。

これですよ、これ。

人を不快にするような言葉を平気で発しているけど、それは好き嫌いの感情で言ってるんじゃないというのが背景にあって、それは人工知能っぽくもある。AIを身近に感じて育った子供たちには響くってとこ、今だなぁと思いました。

鈴木じゃなくてイチロー。西村じゃなくてひろゆきなのであります。