映画を観に行くのは自分なりの基準があります。
それなりの情報を『王様のブランチ』の映画コーナーで仕入れ、『TOHOシネマズ』のホームページに飛んで、星の数をチェックします。
ここで、3、5以下のものはアウト。面白くないという評価は、ほぼ間違いないからです。それって食べ物の評価にも通じています。美味しいってのはともかくも、不味いというのは共通するように思う。思いませんか?
だけど、映画の高評価をそのままには受け取りません。アニメ系については、もともと点数が甘いし、アイドルが主演してるやつも偏りがあるように感じています。世代の違いってのもあるでしょうけど。
上映中の映画でダントツの4、3ポイントをマークしているのがキンプリ・永瀬廉主演の『法廷遊戯』です。
若手現役弁護士である五十嵐律人の野心作で、講談社の文芸新人賞であるメフィスト賞を受賞した作品ですが、小説はまだ読んでいません。
ほとんど事前知識のないまま臨んだところ、前半の一時間は何のことを言ってるのかが分からず、ポカ〜ンでした。これ、観客のみんなは理解しているのだろうか?
ロースクールに通う男女3人が、模擬裁判のゲームに興じていたりするんだけど、私の脳内では時系列の整理がつかず、現実と空想の境目も曖昧で、バタバタと進んでいきます。
で、中盤以降、いろんな話が繋がってきて、なるほどそういう意味だったんだとなりましたが…ちょっと難しかった。いや、小説を抑えにいこうと思います。
それはそれとして、杉咲花という女優の体当たり演技はアッパレでした。綺麗な私をもっと見てって感じがまるでないのがスゴい。こういうの憑依型って言うんでしょうね。『湯を沸かすほどの熱い愛』を見たとき、ただ者ではないと思ってましたが、なりきるってとこが半端ありません。お見事です。
小説で復習した後、もう一度観てみたいと思う映画なのでありました。