正月に日テレで『千と千尋の神隠し』を観ました。
テレビ放映は11回目だというから驚きです。
実は、私も4度目のチャレンジでしたが、今回も何だかよく分からず、モヤモヤしたまま終わりました。
宮崎駿作品には、ほとんど置いてきぼりです。
いや、『鬼滅の刃』なんかもそうだけど、仮想世界がテーマのものは、大体意味不明でありまして、こういうのをサッと理解する子どもや若い子たちとは脳の構造が微妙に違うんだろうなと認めざるを得ません。
幼少期は、サンデー・マガジンなどの週刊四誌を欠かさず読んで、単行本も恥ずかしくなるほど集めたんだけど、今の漫画は『ゴルゴ13』と『島耕作』ぐらいしか分からなくなっています。何でしょうね、仮想世界に入り込むためには、ルールが多過ぎると思います。ちょっと油断すると、付いていけなくなる。
で、このままじゃいかんと昨日の『あたらしいテレビ』で覚えた魚豊の『チ。地球の運動について』を購入しました。
物語の舞台は、異端思想が火あぶりに処されていた時代の15世紀のヨーロッパで、主人公は異端思想とされている「地動説」をめぐり、「それでも地球は回っている」を探求します。なるほど、そこへ来ましたか?
少子化の世の中では、『ドラえもん』みたいな小学生に分かりやすいやつじゃなくて、帰宅部を中心とした理屈っぽくもこだわりのある層を狙っていくべきなんでしょう。漫画家のマーケティングとしては、とにかく単行本が売れることを目指す。そうなると、設定を複雑にするほど、謎が多いほど、購買力が上がるという寸法です。
絶妙なんですよ、地動説。誰もが知っているけど、それほど情報がない。こういうのがそそる、そそりそうです。
う〜ん、2巻にもクリックしてしまいそうです。