中学のとき先輩で、高校で同級生になり、大学で後輩となった友人Mの話です。
彼が大学の同級生と新宿で飲み歩いて何件めかにスナックを訪れて、ビール小瓶2本としけたピーナッツで短時間の滞在後、一万円を請求されたそうです。酔っていたこともあるんだけど、何となくムカついて「冗談じゃない。警察へ行こう!」とぼったくりを主張しました。
で、交番で事情を話したところ、
「普通ですね」
と、あっさり帰されたと言います。いい話ですね。怖いお兄さんが出て来なくて良かったじゃない。
大阪の居酒屋でN電鉄の社員11人が宴会を行い、3時間近くどんちゃん騒ぎしたそうで、店側はお会計で56,000円を請求したと言います。
これに噛み付いたN電鉄社員は、「高過ぎる!明細を出せ‼︎」とゴネて、一人4,000円だと主張。12,000円の返金を勝ち取りました。
納得がいかなかった店主はその後「今後、N電鉄の社員は入店お断り」の張り紙を掲示したそうです。テレビメディアがこれに飛び付いて報道します。そういう報復は、法的に有効なのかと。これについて、弁護士見解は有効なんだけど、それ以上にN電鉄サイドがビビってしまい、事態は収束に向かったのです。多分、当事者たちは、冷たい仕打ちに合うんでしょうね。
何を頼んだのかは知りませんが、宴会でお酒を飲んで一人当たり5,000円というのは、普通だと思います。いや、ちょっと高いと思ったとしても、騒ぎません。常識内の許容範囲だからです。
最新のちゃんとしたぼったくりは、『鳥貴族』の姉妹店だと欺いて、ちょっとだけ味を付けたもやしのお通しで880円を取るような行為です。これが、世間が納得のインスタ映えするライン。暴利をむさぼるのが語源となったぼったくりなんです。 N電鉄の当事者たちは、こんな風に話題になって、針のむしろなんだろうなぁ。