今季の順位予想をする前に、新入団外国人戦力をメジャー時代の成績で比較してみました。
まずは投手から(名前の前のABCは、独自の能力査定です)。
Aバーヘイゲン(日本ハム) 33歳 206試合 18勝12敗30H 281、2回 115与四球 234奪三振 防御率4、98
Aウィック(DeNA) 31歳 146試合 6勝10敗20S16H 146回 66与四球 160奪三振 防御率3、82
Sマチャド(オリックス) 30歳 137試合 7勝3敗18H 148、2回 57与四球 120奪三振 防御率4、48
Bコルデロ(ロッテ) 32歳 114試合 6勝7敗21H 115、2回 42与四球 99奪三振 防御率4、36
Aアブレイユ(西武) 28歳 108試合 6勝5敗1S 8H 135、2回 78与四球 136奪三振 防御率4、58
Bハーン(広島) 29歳 101試合 12勝15敗 1S 5H 237回 108与四球 227奪三振 防御率5、35
Cゲラ(阪神) 28歳 61試合 3勝1敗 5H 63回 43与四球 45奪三振 防御率6、43
Cフェルナンデス(ロッテ) 27歳 50試合 1勝1敗3H 54回 35与四球 47奪三振 防御率5、17
Bケイ(DeNA) 29歳 44試合 4勝2敗3H 85、1回 47与四球 88奪三振 防御率5、59
Aハッチ(広島) 29歳 39試合 4勝4敗 6H 69回 33与四球 61奪三振 防御率4、96
Bマーフィー(日本ハム) 28歳 35試合 0勝3敗5H 39、2回 20与四球 38奪三振 防御率4、76
Aジャクソン(DeNA) 27歳 26試合 1勝4敗4S 2H 82、2回 32与四球 76奪三振 防御率4、25
Cヤフーレ(ヤクルト) 25歳 19試合 1勝3敗1S 46、1回 28与四球 35奪三振 防御率7、58
Bエスピノーザ(オリックス) 26歳 7試合 0勝2敗 18、1回 16与四球 19奪三振 防御率5、40
Bザバラ(日本ハム) 27歳 2試合 0勝0敗 2、2回 1与四球 2奪三振 防御率0、00
Cエスパーダ(ヤクルト) 27歳 1試合 0勝0敗 1回 2与四球 2奪三振 防御率0、00
Cダイクストラ(ロッテ) 33歳 メジャー経験なし
Bヤン(西武) 27歳 メジャー経験なし
まず一つ言えることは、30歳過ぎてからの来日はキツいということです。ひと昔前は、もっと華やかな実績を残した選手たちが、リストラされてやって来る大リーガーのイメージが強かったのですが、プライドが高くなり過ぎていて、環境に適応しづらい点において、不向きだというのが定説となりつつあります。
むしろ、ハングリーさと伸びしろに期待しようとする流れ。性格面も重視されるようになりました。
そんな中から、150キロを超える速球で三振奪取能力が高い投手を先発でなく、リリーフで使おうとするのが共通認識と言えるでしょう。活躍のカギは、スピードよりもコントロールです。
S評価は、オリックスのマチャド投手。昨季、ナショナルズで44試合に登板したバリバリのメジャーリーガーで、最高時速159、8キロ、その直球については二年連続で被打率1割台と安定しています。クローザーとして、タイトルを狙える逸材です。
2020・21年に日本ハムに在籍していたバーヘイゲンは出戻りですが、昨季、カージナルスで中継ぎとして60試合に登板し、5勝をマークしています。マチャドとの差は年齢で、33歳に上り目は期待できなかったのだけど、どうでしょう?
広島のハッチはバランスがいい。多彩な変化球を持ち、大崩れしない安定感があるので、先発陣に加わりそうです。
面白いのは、日本ハムのザバラです。昨季は3Aで53試合に登板して65、2回で103の三振を奪っており、何かの間違いかと思ってしまいました。それでもメジャーに上がれなかったのは、コントロールに難があるのと、巨体ゆえにクィックで投げられないことだと睨んでいます。そういう投手は、過去もほぼ上手くいっていません。コーチの教えに出逢って、変わろうとする努力があれば別だけど、大概はダメなんです。チームに外国人選手が7人もいるので、欠点が目立つ選手はすぐに使われなくなる、そういうもの。でもねぇ?