続いて今季新入団の外国人野手を見てみましょう(名前の前のABCは、独自の能力査定です)。
Aオドーア(巨人) 30歳 1,154試合 4,424打席930安打 269四球 1,045三振 178本塁打 打率.230
Sアギラー(西武) 33歳 795試合 2,658打席594安打 235四球 622三振 114本塁打 打率.253
Aレイエス(日本ハム) 28歳 548試合 2,078打席468安打 172四球 635三振 108本塁打 打率.249
Bディカーソン(中日) 33歳 339試合 1,001打席230安打 81四球 204三振 40本塁打 打率.255
Bスティーブンソン(日本ハム)29歳 273試合 489打席105安打 39四球 134三振 8本塁打 打率.243
Bコルデロ(西武) 29歳 251試合 797打席157安打 66四球 278三振 27本塁打 打率.217
Bレイノルズ(広島) 33歳 225試合 528打席109安打 45四球 163三振 7本塁打 打率.229
Cトーマス(オリックス) 29歳 29試合 78打席18安打 6四球 29三振 1本塁打 打率.250
Cシャイナー(広島) 28歳 メジャー経験なし
ひと昔前は、日本の球場が狭く、外野守備も重視されていなかったので、ブンブン振り回すパワーヒッターがもてはやされておりましたが、投手のレベルが急速に上がったこともあって、そういうタイプはDH制のないセ・リーグで絶滅しました。パ・リーグに求められる外国人野手に求められているのは、試合を決める一発ってことでしょう。
相対評価である打者の場合、慣れるまでに時間がかかるため、絶対評価の投手よりも少しだけ寿命が長い傾向も見られるものの、20代の選手が求められており、マイナーリーグでの成績がほとんどアテにならないというのも定説となりつつあります。
そんな中、S評価は西武のアギラー一塁手です。メジャーでは、5回も二桁本塁打を記録しており、2018年に35本塁打をマークしているのはダテじゃない。穴が少ないのでライオンズのカラーにぴったりハマりそうです。
普通に考えると、2016・17・19年の三度にわたって30本塁打を記録した巨人のオドーア外野手の方が上なんだけど、ここ数年の落ち込みが激しく、打率が2割ちょっとで確実性に欠ける。何より性格的に問題があるとの札付きで、外野手がダブついたジャイアンツでは、起用をめぐってトラブルが予感されます。
レイエスは、ギリギリでAランク。2019・21年にそれぞれ30本塁打を放っています。年齢的にも充分期待できそうです。
あとの選手はレギュラーでの出場自体が難しいと思います。せっかく大枚を叩いたからと言って深追いすると、傷が大きくなるかもしれません。そのへんの見極めが難しいところ。
むしろ、20代前半の選手を育成契約で連れて来て、日本でじっくり育てるというのが、最近の流れとなってきました。その方がコスパがいいというのが最近の共通認識となりつつあります。