最近、じわじわ広まっている「マッチングアプリ」ですが、犯罪性のイメージが強い「出会い系サイト」と何が違うのでしょうか?
(1)出会い系は圧倒的に匿名性が高い
(2)マッチングアプリは登録時に身分証を提示するなど本人確認が必要
(3)運営企業の方針や運営方法が異なる
出会い系サイトの場合は、管理が甘いケースが多いだけでなく、サイト自体がサクラを使って外部サービスへの誘導をしたりするものがあり、リスクだらけでした。登録者は真剣な出会いというより遊び目的のケースが多かったと言えるでしょう。
一方、マッチングアプリでは、規約が明確でサクラや違法業者の排除に努めており、常にサイト内の監視を行っています。真剣に恋愛を考えている男女が登録しやすい環境を整えているのです。
多くのマッチングアプリは、男性会員のみに利用料金がかかる仕組みとなっているようです。そのために、男性がお金を支払ってでも登録したくなるようなサービスを目指し、安心して利用できるサービスを提供できるように努めているといいます。ひと昔前の進化した結婚相談所ですね。
男女ともに詳細なプロフィールと共に顔写真も掲載できるので、会う前に自身の好みや価値観に近いかを確認できるってのが使い勝手の良さに繋がっているのは間違いありません。
そのほか、年齢・出身地・居住地域・身長・血液型・自身の体型・お酒の頻度・喫煙の有無・離婚歴の有無・子供の有無・仕事・趣味・休日がいつかなど、載せるかどうかは自由だけど、細かく書かれたものほど喜ばれます。
今どきは、コンプライアンスの壁に阻まれて職場恋愛が起こりにくく、草食系の男性が増殖していたり、コロナ禍で外出自体が減ったりで、出会いの場がぐーんと狭まっているので、こうした仕組みはみんなが待ち望んでいたとも言えるでしょう。
『マッチング』(内田英治著・角川ホラー文庫)を映画が上映されているので、先に読んでおこうとAmazonで購入しました。
友人の勧めで半信半疑ながらマッチングアプリに登録した主人公の女性が、ストーカーもどきの男性に付きまとわれて、事件へと発展していく話です。
細かいところは分かりませんが、自分のデータを不特定多数に見せるってのは、どうにも抵抗がありますし、事業者サイドに恋愛の進展が丸見えだというのもなんだかなぁと思ってしまいました。映画は…やめておきます。
【テーマ】タイトル・時代性・学習性 18点
【文章技巧】読みやすさ・バランス 15点
【人物描写】キャラクター・心理描写・思い入れ 14点
【構成】つかみ・意外性・スピード感 15点
【読後感】爽快感・オススメ度 14点
【合計】76点