ちょっと前の話ですが、タレントの指原莉乃が自身の卵子凍結を行ったというニュースがネットを賑わしておりました。
卵子凍結の大きな目的は、卵子を保存して将来の妊娠に備えることだそうです。
加齢によって、妊娠率の低下や流産率の上昇につながるため、若いうちに卵子凍結をすることの意味があるといいます。
アップルやメタなどのIT大手では、女性社員が卵子凍結するための資金援助を行っているという話であり、そういう考えは時代の最先端なのかもしれません。
『燕は戻ってこない』(桐野夏生著・集英社文庫)は、割りのいいアルバイトだと同僚に卵子提供を勧められ、国内では認められていない代理母出産を持ちかけられた主人公の物語です。文中の表現が露骨で、ここまで書いちゃうんだと思わせるドギツイ内容ですが、今月末にはNHKのドラマ10で映像化されると言いますから、どのあたりで折り合いをつけるのか、非常に興味があります。ただ、小説としてはちょっと。私には合いませんでした。
【テーマ】タイトル・時代性・学習性 16点
【文章技巧】読みやすさ・バランス 16点
【人物描写】キャラクター・心理描写・思い入れ 15点
【構成】つかみ・意外性・スピード感 15点
【読後感】爽快感・オススメ度 14点
【合計】76点