都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

ツッコミ考

以前にツッコミが少なくなったという話をしましたが、今日はその続きです。

ボケがいて、それにツッコムのが漫才の王道でした。
あらゆるコンビが、その役割を認識し、叩いたりしながら笑いを誘っていたのです。
これを素人にまで大きく拡げたのが、欽ちゃんです。
『スター誕生』から始まって、『オールスター家族対抗歌合戦』で少しずつ素人いじりに助走をつけて、『仮装大賞』で花を咲かせる。
本当は難しいんです。イジメてるみたいになりますから。
ところが、強い言葉の裏にたっぷりと優しさを混ぜているのが芸なんですね。
なかなか後を追う人がいませんでした。

これを乗り越えたのが、明石家さんまです。
『あっぱれ!さんま大先生』では、番組中に子供を泣かせるという誰にもマネできないような暴挙もありましたが、相手を貶めた後に、もっと自分を突き落とすという自虐ネタで切り抜けるテクニックは、他の追随を許しません。
こうした積み重ねを爆発させたのが、『恋のから騒ぎ』。
「オレも言うから、お前も言え」でうら若き女性から何でも引き出すという技を覚え、あり得ないようなあだ名をつけても、きつさを感じさせない空気感を身につけました。
まさに“お笑い怪獣”、天才です。

こんな天才とは勝負にならないと思ったのか、島田紳助は素人に手を出しませんでした。
その代わり、タレントをいじり倒す。
クイズヘキサゴン』は、おバカっぷりを競う番組なので、「バーカ!」って言う代わりの罵詈雑言はお手の物。
あれを見ていて感じたのは、島田氏がおバカの気持ちをよく理解してるってことです。
これは想像ですが、島田氏も実はたいして知識があるわけでないので、おバカがどうしてそんな風に考えるのかが、よく分かるんでしょう。
彼自身は、台本を見て答えを知っていますからね。
行列のできる法律相談所』もそうですが、予習して、自分も一度間違えてから番組に臨む。
そんなことをやっていたのではないかと推察しております。違うかな?


この後、ツッコミ業界の先頭に立つのは、くりぃむしちゅーの上田氏であります。違うかな?