都会のネズミと田舎のネズミ

時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。

シリウスの道

作家の好みはいろいろあると思いますが、私の場合、読みやすさが第一です。
内容がストンと入ってくるかどうかが、大きなポイントであり、それによって、長編を読みきることができるのです。
簡単に言うと、それぞれの文が短いこと。
一つひとつの文章に、多くの情報を詰め込んでいないことが分かりやすさに繋がるのだと思います。

今回のオススメは、『シリウスの道』(藤原伊織著・文春文庫)です。
『テロリストのパラソル』で乱歩賞と直木賞をダブル受賞した藤原氏は、若くして還らぬ人となってしまいましたが、その文体の美しさは際立っておりました。
シリウスは、広告代理店が舞台ですが、藤原氏が大学卒業後、電通勤務だったので、リアリティーがあり、そんなこともあるだろうなぁと思わせるものです。
真面目なサラリーマンには目の毒ですが、ちょっとだけ不良な人にはストレス解消にもってこいのバイオレンスビジネス小説であります。
一気に読めること、保証いたします。