都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

裸の少年

女性で初めてノーベル賞を受賞したのは、ポーランドのマリ・キュリー、キュリー夫人です。

放射線に生物組織を破壊する効果があることから、悪性新生物の治療に有効であると道を開いた研究と、ラジウム及びボロニウムを発見した功績とで、2回選ばれました。

なぜ、夫人と呼ばれているかと言うと、夫であるピエール・キュリーと区別するためです。

最初の受賞は、夫婦揃ってですが、二度目はピエールが亡くなっていたので、夫人が単独で評価されたってことです。偉人だねぇ。

 

なんとか夫人という呼称は珍しいもので、旦那さんがスゴいんだけど、奥様も負けずに有名であるとき使われます。

昭恵夫人みたいな(例外はエマニエル夫人)。

だけど、このジャンルでナンバーワンは、なんと言ってもデヴィ夫人です。平野ノラじゃ、ありません?

若い人の間では、パリピとして有名なこの人が、年末に90人規模の忘年会を開いたことについて、TBSの『サンデージャポン』で糾弾されて、逆ギレしていました。言うに事欠いて「私のパーティーに来る方は、意識が高いからコロナには罹らない」とし、杉村太蔵氏に向かって「それは、ジェラシーだ」と、勝手な言い草です。

残念なのは、この暴走を諭す出演者がおらず、弱いものイジメだけは熱心に行うコメンテーターのスタンスがハッキリ見て取れました。

ダメなものはダメだと言える人が少なく、また、長いものには巻かれろ的な人が生き残っていく図式は、なんだかなぁ。

杉村氏は、はだかの王様で指摘した少年のようでありました。

一人はみんなのために、みんなは一つのために

奈良県山辺高校サッカー部二年生部員が寮内で飲酒し、それが発覚したにも関わらず、お正月の全国大会に出場して話題になっています。

野球だったら、辞退となるところ、サッカーは寛容なのだなと思いました。

そもそも、反則である試合中のユニフォームの引っ張り合いがバレなければいいなんてやってるから、そういう判断になるのだと勘繰ってしまいます。

高校ラグビーでは、部員の不祥事みたいな話、ほとんど聞きません。

競技人口が少ないってのもあるだろうけど、それだけじゃない。

指導者が規律を守ること、反則をしないことをまず、教えているからです。レフリーに反抗的な態度を取るなんぞ、もっての外なのです。

 

花園の大会に刺激を受けて『高校ラグビーは頭脳が9割』(斉藤健仁著・東邦出版)を読みました。

全国大会常連の指導者たちが、そのレベルを維持するために、どんな努力や工夫を重ねているかが、よく描かれていました。

各監督は、どのように導いているかの筆者の質問に対し「やらされている練習ではなくて、自分で判断しながらプラスアルファを考えさせることが大切で、そのための動機付けの方法を考えている」と異口同音で答えています。

つまり、気づきが大事だってこと。そういう指導に応えられる生徒は、学業も優秀なケースが多いようです。

来週からは、トップリーグが開幕。サントリーオールブラックスのボーデン・バレット選手が加わりました。今からとても楽しみです。

 

運動エネルギーのこと

駅伝もそうだけど、大学ラグビーは外国人留学生の存在が、チームの命運を握るようになってきました。

先鞭をつけたのは、大東文化大学です。

ここは、古くからトンガ留学生のための指定席が二つ用意されていて、フォワードとバックスでそれぞれが突破役として機能していました。

そのうちに、日大・東海大流経大とリーグ戦グループ内で、外国人の登用がブームになります。

競い合うように、日本人選手も大型化し、またディフェンスのレベルも上がりました。ダブルタックルみたいなこと。

そして、その流れが関西へ。

現在、留学生の頂点に君臨するのが、天理大学のシオサイア・フィフィタ選手です。身長187㎝体重110㎏。体格はお相撲さんレベルですが、50メートルを6秒2のスピードで走るバックスの要で、最近はパス出しに目覚めたからたまりません。2023ワールド杯の切り札となるでしょう。

さらには、一昨年から同時出場の外国人枠が2→3人となり、天理大学はこれをトライゲッターのウイングポジションに充てました。フィフィタ選手に相手のマークを引きつけておいて、フォローするウィングへパスを出す。

パワーとスピードの融合、完璧です。

スター軍団の早稲田大学も展開ラグビーが売りですが、これはもう速さの次元が違います。mvの二乗ですから。

1月11日、史上最強の姿を見せてもらいましょう。

守銭奴

ジャイアンツの菅野投手が大リーグ行きを断念しました。金銭面で折り合いがつかなかったとのことです。自分の思っていたほどには、評価されていなかったってこと。一般社会では、よくある話です。

だけど、そもそも菅野投手は叔父さんがいるジャイアンツに入りたくて、日本ハムの指名を蹴った過去がありました。

憧れの巨人軍で輝いて、エースとして君臨。

にも関わらず、今度はアメリカで勝負したいと訴え、ポスティングで名乗りを上げます。

そこで、オファーがあったものの、条件が合わないので一転して残留を決めました。

一説によれば、今季終了後、改めてFA権を行使して、大リーグ再チャレンジするんだと。

自分の力を試したいという気持ちですが、どうしても行きたかった野茂や大谷、黒田らと比べると、計算高くてイヤな感じです。

好き勝手にやってるように思うけど、チーム内で浮いてしまうのでは?

「君のことは二番目に好きだけど、一番じゃない。来年は別れようと思う」と言いながら続く結婚生活って、どうなんでしょう?

結果で示すってことが、自分へのプレッシャーとなり、今季は成果が上がらない、そんな気がしています。スガスガしくないねぇ。

 

縷々

コロナについて不思議だと思ったのは、濃厚接触の話です。夫婦や母子の感染があまりにも少ないってこと。

インフルエンザとどこが違うんでしょう?

って思っていたけれど、どうやらそれは、意識レベルが違っていたかららしい。つまり、コロナが言われるようになって、国民の意識が劇的に変わったのです。マスクは当たり前。手洗い、消毒があちこちで励行され、おまけにソーシャルディスタンスです。風邪引き自体が減っているのではないでしょうか?年明けに痛風発作で訪ねた内科は閑散としていました。それは普通の風邪の話。

 

ところが、無症状の感染者が広がりを見せたため、コロナは一気に爆発したようです。だから、そこらじゅうに保菌者がいるらしい。

となると、飲食店の時間短縮で収まるハズがありません。新規患者100人が2,000人を超えているのだから、20倍ってこと。

満員電車は、ハッキリ感染源です。間違いない。家庭内感染もしかり。今までの20倍の確率。いくらディフェンスを固めても、あちこちからフェイント攻撃をかけられては無力です。

結局、時間が経つのを待つしかないと思います。三ヶ月くらいはどうにもならないでしょう。

何もしないのが一番いいだなんて、トランプの大貧民みたいな価値観なのであります。

 

【註】ルルとは、嵐が静まるという意味の風邪薬のこと。縷々とは、細く長く途切れることなく続くさま。

違いがわかる男?女?

お正月のテレビといえば、昔は『新春かくし芸大会』が定番でありました。

番組を象徴する堺正章氏は、そこに入れ込みすぎるあまり、離婚したと言われるほどの熱の入れようで、一時は視聴率が50%に迫る勢いでした。

少し前までは、歌手や役者が本業以外で出演する機会が少なく、実は芸達者であるってことがなかなか分からなかったのですが、今はバラエティー番組だらけですからね。タレントの意外な一面を披露する場がたくさんできてしまいました。その結果、番組の商品価値がなくなってしまったようです。

代わって登場したのが『芸能人格付けチェック』です。

出演する芸能人が、高級品と安物とを見分ける二択もしくは三択の問題で、普通に考えたら間違うハズがないんだけれど、その出題が巧妙にできていて、仕掛けられた罠にまんまと嵌められてしまうかも、って番組です。

参加する芸能人のステータスが高いほど面白いし、それも蘊蓄(うんちく)を語る人のほうが良い。

梅宮辰夫、和田アキ子中尾彬梅沢富美男石田純一…こういう人たちが、支えていました。

安物といっても、それが5,000円のワインだったり、100万円のヴァイオリンですからね。決して安くはない。

最高級のズワイガニと冷凍ものとカニカマを当てろと言われても、それが加工されて、しかも味付けが一緒なのをスプーン一杯なので、わかりようがありません。春雨だって、中華街の高級店でフカヒレだって出されたら、嬉しそうに食べるのがマナーなのであります。

だけど、偽ブランドのバッグを自慢している様子って、なかなか見られるものではないからこそ面白い。

 

そんな中、連勝を続けているのがGACKT様。とにかく、ジャンルを問わず、間違えません。

私は、少し疑っています。これは、演出ではないかと。プロデューサーとしては、『クイズダービー』ではらたいらが間違えないみたいな伝説を作りたくなりますから。ハッキリ言わないまでも、プライドを傷つけない程度のヒントをほのめかしているような気がします。

当初、番組には謎の姉妹(阿佐ヶ谷ではない)が出演し、全問正解を続けていましたが、あるときからバッタリ出なくなりました。

何故でしょう?

キャラが被る所為だとしたら…妄想が続くのであります。

十両級

このブログに何度も書いておりますが、実は中学のときに、一年間だけラグビー部におりました。

それまでは、陸上部の幽霊部員で、夏の合宿だけ参加するという体たらく。怠惰な学園生活でしたが、そこそこ足が速いところに目をつけられ、人数不足で試合が組めない主将に頼まれて入部したのです。緑と黒の縞柄ジャージが陸上のヒラヒラパンツよりカッコよく、モテそうな気がしたのが本当の理由でした。

しかしながら、規律の緩い陸上部と違い、大学生のコーチにきっちり管理されたラグビー部の練習は過酷なもので、ぎゅうぎゅうに絞られたのを思い出します。

走り続けるのは、それほど苦にはならなかったものの、筋力アップ系のトレーニングがなかなかでした。

当時、身長167㎝体重53㎏。この体格で最初に与えられたポジションがプロップと言って、スクラムの最前列です。何故そうなるかというと、他のみんなは、もっとスリムだったから。おぼっちゃま学校にアンコ型の生徒はいません。中途入部の私に選択権はなく、とっかかりはフォワードの基礎訓練から。壁に両手を突いて、低い体勢を保ちながら押し上げるなんて地味なことを連日やっておりました。

それでも理屈がしっかりしていれば、何とかなるもので、スクラムの対面となる65〜70㎏クラスを相手に互角に組めるようになりました。練習の成果です。

その後、タックルを怖がらないことを評価され、フルバックにコンバートされます。

当時は、試合中に怪我しても選手交代できないルールだったこともあり、また人数が少ないこともあって、複数ポジションを試されていました。

気絶しても、頭から水を浴びせると選手が蘇り、それを指して「魔法のやかん」なんて言ってましたから、スゴい時代です。

それも、体重53㎏なんて男がスクラムを組んでいたからこそ。100㎏なんて単位は、ありませんでした。

 

今週土曜日は、高校ラグビーの決勝戦です。

これに臨む神奈川県代表の桐蔭学園フォワードの平均体重が、何と100㎏超え。3番の選手は130㎏だというから笑うしかありません。これは、大学生に混ざってもトップレベルです。

加えて、2番、5番、8番、10番、15番とタレント揃い。ソーシャルディスタンスとばかり、深いアタックラインから繰り出す変幻自在の攻撃は、破壊力満点で、高校史上最強と言ってもいいかも。

対する京都成章高校にも、身長193㎝113㎏の怪物選手がおりますが、一人だけではねぇ。

前半はしつこいタックルで何とかするかもしれないけど、後半にガツンとやられてしまうような気がします。

それにしてもの100キロ超え。何食ってるんだろう??