都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

忠霊塔③

変わったクイズ番組といえば、『ネプリーグ』もそう。
こちらは、お勉強系番組の先駆けで、芸能人が一般常識や漢字問題にチャレンジしていきます。
『ヘキサゴン』が答えられなかった者に対し、サディスティックであるのに対し、こちらはいたわりムード全開。答えられなくても励ますドンマイ系です。チーム戦がより鮮明になっているため、自分も足を引っ張る可能性があるからでしょうね。
 
漢字問題は、当初、読み方ばかりでした。
確かに、書けないけど読める漢字のほうが多いですから、誰でもそこそこ勝負できる。
しかしながら、それだと差をつけにくいのが欠点です。
そこで、ある時期から、書き取り問題も出るようになりました。
 
あるとき、ゴンドラみたいなマシンに乗ったナントカ娘出身のY・Mへの出題は、“つんく”じゃなくて“もんく”でした。これをどう書いたかといえば、“文”という字の上の点が、そのまま下に突き抜けて三画で“丈”みたいな字に。矢吹丈の“丈”です。もちろん、違います。
「グァッシャ~ン!!」(不正解のとき、ゴンドラがクラッシュした状態になる)
 
これに対し、正解が示されたときの言葉が印象的でした。
 
   「あっ、似てる!」
 
まるでモンタージュ写真をチェックしているような感覚でした。
これは、私の脳を大いに刺激します。
 
私の感覚では、漢字については知っているか、知らないかのいずれかで、よっぽど複雑でない限り、「惜しい!」っていう間違いはありません。この場合ですと、「あっ、そうだ、文章の“文”だ」と。
 
ところが、この元アイドルは「似てる」と言い放つ。
これは、頭の中で漢字を図形認識しているのではないだろうか?
つまり、一つひとつを形で覚えるという。それが、私の立てた仮説です。
言葉や文字に置き換えて考えないタイプの人は、視覚で保存して記憶回路へ回すのでありましょう。
考えすぎないタイプは、視覚が発達している。視覚系ですね。
 
理屈っぽい人は、脳が膨らんで視神経に頼らない。
脳をあまり使わない人は、視覚が発達し、わずかな変化を見逃さない。
どっちがいいってことじゃないんです。それが、個性という話。理屈っぽい若林でした。
 
(つづく)