都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

鬱金香(うっこんこう)

学生のころ、一年間ずっとパチンコにハマり、まるでパチプロのような生活をしておりました。
開店前から並び、お店が開くやいなや、前日チェック済みの台へ直行。
当時は、電動機が発達しておらず、手打ちの時代で、これが結構、技術を伴う。
一部の者にしか攻略できないプロ向きの台なんていうのがあったのです。
 
その当時、プロ(?)の間で一番重要視されていたのは、「コントロール」です。
同じ場所へ同じ強さで打ち続ける能力。
このために、レバーへ小指を固定し、中指へ同じ強さで打ち続けます。
中指にはタコができるので、予めバンドエイドを巻いておく。
そして、四本並んだ天釘の左端とそれに向き合った斜めの釘の間を狙って打ち抜くんですね。
これが、そのころ、仲間内で“名古屋打ち”と呼ばれていた基本技であります。
 
台は、釘とバネがカギを握っており、それを身体で覚えます。
10発も打てば、大体の感触が掴めたものです。
 
いやぁ、やりました。朝から夕刻まで。ホーント、バカ丸出し。
このときに、いろんなことを学んだのであります。
 
   勝利の秘訣は、勝つまでやり続けること
   調子が悪いときは、休憩をとること
   しかし、根性は減るということ
   運もしかり。ギャンブルでツキを使うと、ほかでツキを失くすこと
   そして、本当に大切なのは、お金でなくて時間だということ
   
んな訳で、パチプロ生活は一年で卒業。
もう、10年以上、お店に入ったこともありません。変われば変わるものです。
 
 
お店のチューリップですが、一斉に花が開きました。
小ぶりながら、とてもキュートです。
意外と生命力が強いことを知り、来年はもっとたくさん植えようと確認し合いました。