都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

日本語の問題(2019/5/18分再掲載)

ベトナム人に向けて、日本語の問題作成を行っていると、小学校2年生くらいの簡単なレベルでも、「あれ?」と思うようなことに直面します。
たとえば、こんな感じ。


  【問題】つぎのカッコ内に入ることばを①~③の中からえらんでください。


     このアパートは安いけど(   )。
        ①せまい  ②きれいだ  ③高い


③が違うというのはいいとして、①か②かは意見の分かれるところです。
私の部署では、若者チーム二名が①で、おじさん二人が②でした。
「AだけどBだ」という文章の場合、それぞれに反対の意味がくるようにするというのが、問題の主旨です。
若者チームは、家賃が安いのをいいことだとし、部屋が狭いのは悪いことだと考えました。
おじさんチームは、家賃が安いのをマイナスであると考え、にもかかわらずキレイで良いと思ったのです。
同じことを正反対にとらえるというのは、とても興味深いことであり、ことばによる考えの行き違いは避けられないものであると改めて思いました。
私は、肉や野菜を値段(の安さ)で買うものではないと信じておりますが、どうでしょう??


当該設問は、紛らわしい(悩ましい?)ので削除しました。

 

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最近は、岸田首相のことを「検討師」と言うんだそうです。イエスノーをはっきり言わず、人の話を聞いた上で「検討します」と言う検討師。日本語には、もともとそういう曖昧なところがあって、国語の試験には向いていないのであります。