都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

さらば、昴よ

何となく耳に残っている語彙だけど、使ったことがない言葉ってのは、たくさんあると思います。

言語学では、そういうのもちゃんと定義されていて「理解語彙」と言います。使ったことがあるのは「使用語彙」。

一般に大学生レベルの「理解語彙」が45,000、日本語教育の中でのN1レベルで10,000語と言われています(広辞苑は25万語、一般の国語辞書は65,000語前後)。

突然ですが、あなたはじゃけんにされたことがありますか?

まぁ、大概はあると思いますが、これを漢字で書けと言われると、なかなか出てこない。正解は「邪険」です。なるほど、邪(よこしま)で険しいってこと。漢字が表意文字だとは、よく言ったものです。楽しいねぇ、そういうの人によるでしょうけど。

 

私の愛車が10月末で車検切れとなるのに気がついて、先月末に慌てて近所のメーカーに持ち込みました。いわゆるディーラー車検です。

世の中的には、そういうのは予約するのが当たり前だし、街道沿いのきらびやかなショールームを構えるお店は、週休2日ってのが常識なようです。そうでしたか?

で、お店は新車販売には熱心だけど、メンテナンスについての興味は薄れるようで、招かれざる客って感じ。入庫から二週間後の出来上がりを提示されました。どうせ、ほとんど乗らないので、それは問題なかったんだけど、当初の見積もりからなんだかんだと上積みされて、5割増しの金額となりました。じゅうはちまんろくせんえん。

以前、できるだけ安くしようと、田舎の板金屋に預けたクルマが、ほとんどチェックされずに戻って来て、あっという間にラジエターに穴が空いた過去があったので、それ以来、民間の業者に不信感を抱き、普段ボンネットを開けることなど全くない機械音痴の私は、そういうのをケチってはいけない、安物買いの銭失いであるとの哲学から、ディーラーへの持込みを宗(むね)としているのです。

なので、部品交換とかは言いなりです。

面白いと思ったのは、そういう説明は、腫れ物に触るようなバカ丁寧な猫撫で声で、ご機嫌を探ってくる。マニュアルでもあるんでしょうね、コールセンターなんかもそうだけど、隙がないような薄っぺらな喋り方は、舐められた気がして、却って気分が悪くなります。いや、それもいい。こっちが少しヘンなんだから。いろんな慇懃無礼を許しましょう。

まぁ、グズグズやっていたからねぇ…。

ただ、二年前もここへ持ち込んだんだから、そろそろ車検ですよとハガキ一枚ぐらいくれてもいいのではと、締めの挨拶(?)を行なったところ、そういうのは改めてフォローサービスに申し込んでいただかないと、ですって。サービスはタダじゃないって言いたいらしい。

お店はピカピカだし、喫茶店みたいな商談用のコーナーも用意されていて(私はそこには案内されず、欲しかったら勝手にどうぞとのファミレス仕様、さんざん待たせたくせに)、言葉遣いはスキがありませんでした。

だけど、顧客に寄り添ったマインドは、全く感じらないって空気が経営方針としてお店全体を貫いています。これが、最近のサービス業の実態。

後から苦情が来ないようにと、ひたすらマイナスを出さないようにするディフェンス重視は、攻めへに繋がらないと知りつつも、世の中の減点評価主義の風潮が、ネット社会の弊害となって表れているようです。ちょっと前、勢いのあった時代は、サービスマインドの教育が華やかだったのにねぇ。心は教えるのが難しい。

お客も文句ばかり言うんじゃなくて、褒めちぎるような仕組みがあればいいんだけど、食べログも信用できないからなぁ??