都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

お笑い係

私の小学校時代、学校でどうやってみんなを笑わせるかを一生懸命考えていました。

それは、『お笑い三人組』に始まって、『スチャラカ社員』『てなもんや三度笠』『シャボン玉ホリデー』『大正テレビ寄席』『笑点』などテレビの影響です。牧伸二に憧れてウクレレの練習をしたし、修学旅行では座布団を集めてみんなで笑点ごっこ、卒業のお別れ会では吉本新喜劇みたいな台本を作って、コント劇を披露したり…将来の夢の作文には、漫才師になりたいと書いたほどです。コント55号の人気が爆発するのと同じころ。ビートたけし明石家さんまはずっと後の出来事です。

生まれた時代がズレていたら、間違いなくその道に入って行ったでしょう。外見に恵まれていないけど、目立ちたい、人気者になりたいと思った人の最短コースです。

 

先日、『探偵ナイトスクープ』を観ていたら、広島の小学四年生から「クラスのお笑い係になったけど、スベりまくっているのでアドバイスが欲しい」との依頼が寄せられていました。何でもお笑い係とは、図書係や飼育係のような仕事の一つで、クラスの終礼やお楽しみ会などで、みんなに芸を見せるて笑わせるのが役割とのことです。

お笑い係?

ネットで調べたら、これを採用している小学校が、ポツポツあるようです。いや、関西地方では普通のことらしい。専門家は「笑育」と言ったりもする。なるほど、笑いはクラスを明るくしますからね。

昔、一緒に仕事をさせていただいた萩本欽一さんは「イジメが起きるのは、ボケ方を知らないからだ。オイと脅されたとき、声のトーンを低く暗めに合わせるからダメで、(坂上二郎さんの感じで)私ですか⤴︎ってやれば、会話が噛み合わないので成立しない」って言ってたけど、ボケの技術を鍛えれば、深刻さから逃れることができる。人生を送る上での大切なセンスだと思います。

担任の先生にしても、生徒の笑顔を尊重するってマインドが養われるでしょうし、その授業が面白いならば、生徒も聞き逃すまいとする。お笑いの波及力は強いんです。バカにしたもんじゃありません。

番組では、霜降り明星せいやが小4の男の子に的確なアドバイスを与え、短時間でパワーアップさせるプロの技を見せつけていました。

一人の個性の中に、多様な価値観と能力を埋め込んでいく。そういう時代であると改めて思ったのであります。