都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

巨人の保身

世の中には、不思議なことがたくさんあります。
毎月、母親からもらう1500万円の贈与を受けていても、息子は知らなかったで済まし、当事者である母親には、追徴金以外に何のお咎めもナシ。
わざわざ沖縄のカプセルホテルで自殺したとされる野口英昭氏の事件なんか、警察はどうなっているんだろうと思ってしまう。

そして、プロ野球の裏金問題です。
2004年のドラフト自由枠で日本大学からベイスターズへ入団した投手に5億3000万円が支払われていた事件、本当は1億6500万円が球界統一の限度額なので、とんでもないルール違反でした。
こういうのって、相撲取りのご祝儀と同じで、脱税の話が絡みますから、極めて大きな問題なのですが、同様のケースでこの選手のほかには、特に名前が出た人はいません。
だけど、前年のドラフト自由枠では、同じ日本大学から同じベイスターズへ強打の内野手が入団しており、こちらへは何の違反行為が行われなかったなんて、普通に考えると理解しにくいところであります。

盟主ジャイアンツでいえば、明治大学の投手に対する200万円の栄養費の話。
渡辺オーナーが辞任した事件ですが、こういうことが一人の選手だけに対して行われたって説明されても普通は信じませんよ。金額だって、少なすぎる。
しかしながら、それを追及する新聞社はありませんでした。
もっと前に、ヤクルト入りを熱望していた慶応大学の外野手の父親が10億以上の借金を抱えていることを知り、それの肩代わりを条件に横取りしたのも有名な話です。
これも、一般紙では全く取り上げられないダーティーな話題。

つまり、叩けばほこりがいっぱい出るのに、叩こうとしないのが、野球界の記者クラブ体質です。
スポーツ記者たちは、讀賣新聞に逆らったら生きていけない。

と、思われていました。
そこへ、『清武の乱』です。
育成制度を最大限に活かし、自軍内で育てる野球を標榜した清武氏にとって、勝利至上主義に陥った素人が、上から目線で現場に介入してくるのは我慢できなかったのでありましょう。
これに対し、世間は同氏を応援しているものの、マスコミ各紙は否定的な論調が続いています。
愚痴を言い合っていた先輩に「かばうことはできない」と言われ、部下であるハズの原監督が前言を翻して、「江川助監督のお願いは、自分が進言したものだ」と疑惑の証言。
そして、それを鵜呑みにする新聞各紙。
すんごい圧力です。
挙げ句に最高級弁護士を10人用意しているので、法廷闘争で負けるハズがないと。
そうなのかなぁ?

強権を発動し続けて、これだけ人の恨みを買っていると、味方の側から弓矢が飛んできてもおかしくない。
リビアで似たような話がありました。
狂犬違いですけどね。