長く生きていても、知らない日本語はまだまだたくさんあります。
“巨魁”もその一つ。
辞書で調べてみると「(盗賊などの)首領、親玉」とありました。
つまり、リーダーなんだけど、ダークサイドにいる人のことだと。
解任後の出版第三弾『巨魁』(清武英利著・WAC)は、ナベツネ批判の集大成でした。
本来であれば、隠しておきたいいろんな事実も明るみに。
・マリナーズのイチローに巨人が触手を伸ばしたこと
・長嶋一茂に対し、高額の顧問契約料を払い続けていること
・自分だけでなく、スタッフもナベツネのことを「じいさん」と呼んでバカにしていたこと
・三顧の礼で迎えた清原が成績を落とすと、手のひら返しで追い出しにかかったこと
・坂本をドラフト1位指名したとき、原監督が反対したこと
・ナベツネがドラフト改革を訴え、リーグ脱退の脅しをかけて、自由獲得枠を作ったこと
・2001年、ヤクルト入りした石川を獲ろうとしたが、長嶋監督の横槍で流れたこと
・2010年、澤村を獲得したとき、原監督は大石(現西武)を要望していたこと
・毎夜饗されるナベツネの豪勢な食事会のお金が、どこから出ているのか謎だということ
・震災後の激励会で、選手との写真撮影自粛を決めた担当者を懲罰せよと詰め寄ったこと
・昨年の開幕延期騒動で暴走したナベツネを朝三暮四の詭弁で抑えたこと
・ラミレスは原監督と仲違いして、自らトレードを訴えたこと
・江川は日テレの契約金減額で金に困っているので、一億円程度で引っ張れると言ったこと
まぁ、関係者は顔面蒼白でしょうね。
ナベツネを糾弾するためとはいえ、犠牲者続出です。
清武氏が会見を開くと聞いたとき、球団関係者は“裏金”か“タンバリング”かで混乱したと書かれてますから、何をかいわんやであります。スネにキズだらけ。
巨魁ねぇ。
いっぱい埃が出るんだろうなぁ!?