ちょっと前、テレビ朝日系列で『愛のエプロン』という番組がありました。
何人かのタレントを集めて、決められたテーマで競わせるもので、出来上がった料理をこれまたタレントが食し、順位を決定するという仕組みです。
普通の番組は、どちらが美味しいかを高いレベルで戦うのが見どころなんだけど、『愛のエプロン』では、まずさを競い合うようなところがあって、それを食べさせられたタレントのリアクションも売りになっていました。
テレビで放送するためには、一定の水準を超えたものでなければならないという通説を覆した見事な企画で、視聴率もかなり高かったように思います。
しかし、長くは続きませんでした。
何故って、料理はすぐに進歩するからです。
つまり、ド下手だった貴重なキャラが、時間の経過と共に、たいして美味しくもマズくもない普通の料理を作る人になってしまうからです。
中には、いつまでもわざとマズいものを作っていた人もいましたが、何となくわかっちゃうんですね、そういうの。
それは、見ている側が、作る側でもあるから。
前にもやったよねぇ、それって感じ。
やらせ感が出た途端に、興味が引いていったのを覚えています。
ドラマを見ていて感じるのは、演技が上手いとされている役者さんが、劇中でテレビ局に取材される素人を演じるときに、ウソっぽさがハッキリすることです。
浮いている感がありありで、セリフも自然じゃない。
どうしてそう見えてしまうのか?
それは、役者の眼にチカラがあるからです。
そういうのは、隠せないんですね、とくに主役クラスは。
だからどうしたってことじゃないんだけど、気が付いてちょっと嬉しかったので、つい出来心。
ハイ、今日はおしまい。サッカーを応援しましょう!!