都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

兄弟姉妹人間学①

前の会社は、生命保険だったので、若い女性社員がとても多く、仕事で付き合っていく上では、いろいろぶつかることがあり、人間関係についてたくさん学びました。

あるとき、総員8名のセクションで、6名の女性と一緒に仕事をしたときに、どうにもならないほどのカベにぶち当たり、夜も眠れないほど悩んだことがありました。
私が指示したとおりに動いてくれず、まるで課内に組合ができたみたいに、猛反発をくらったのです。私自身は、それまでと同じようなやり方で進めていたし、上司からの理解も充分に得ていたにも関わらず、とにかく上手く回らない。
いいとか悪いとかじゃなくて、個人的に嫌われているという感じ。
そうなると、多勢に無勢です。

会社では、何かをやらないという形で逆らうことが往々にしてあり、そういう掟のようなものが支配するOLの人間模様があるということを、このとき初めて知りました。
「こうすることが正しいから、それにしたがって進めるように」的な指示は、男性に通じたとしても、女性には伝わらないのです、それだけでは。

と同時に、不思議なことに気が付きました。
それは、6人の女性のうち、何と5人までが、男の兄弟がいないという事実です。
つまり、家に父親以外の男性がいないということ。

女の子しかいない家庭の場合、父親はパンツ一丁でうろうろしません。
むしろ、オシャレにも気を遣うようになります。
見ているテレビから会話の内容まで、発想が女子になることが多い。
そこに、マッチョな思想は入り込まないのです。
だから、男の人はやさしいとか清潔だとか、思うようになる。
女子校なんかに通うものならば、状況はますます悪化します。
付き合う男だって、なかなか本性を見せません。
なので、いろんな誤解が進んでいくようになる。

性格なんて、根幹をなしている遺伝的なものもありますが、その後の育ってきた環境に左右されるところが大きいわけで、もしかして、兄弟関係によって、性格が変わるんじゃないかと思うに至ったのです。(つづく)