都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

百年法

GWは、ずっと読書三昧で7冊を読破しました。
考えてみれば、週に1冊のペースで読んだとして、死ぬまでに1,000冊ぐらいしか読めない計算なので、これから先、外れを少なくしなければいけません。
なので、書店に行って、何となく選ぶよりも、誰かがホメてるやつを優先させます。

本日ご紹介は、SFのジャンルから『百年法』(山田宗樹著・角川書店)です。
それを使えば、そこで年齢が止まる「HAVI」と呼ばれる不老の技術が生まれ、余程のことがない限り、人は死ななくなったという設定で始まります。
だから、まちじゅうは(外見が)若者だらけ。
しかしながら、それでは困ると百年たったら安楽死を選ばなければならない「百年法」が制定されます。
なるほど、死ぬのは怖いけど、死なないのも怖い。
長生きして楽しいのは、お金がいっぱいある場合ですよ。
貧乏で生き続けるのは苦しい。
それと、肉体が衰えずとも、精神は老いるということがわかりました。

うーん、HAVIが受けられるのは、20歳以上だから、実際には120年を生き抜くことになります。
今から120年前だと、日露戦争の前、日清戦争が終わったころで、これはちょっと長すぎるなぁ。
だけど、ありもしないようなことを考えるのがSFの醍醐味でして、たっぷり楽しめました。