都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

ベトナムのことがマンガで3時間でわかる本

ベトナムのことについて、意外と知らないことが多いので、タイトルに惹かれて『ベトナムのことがマンガで3時間でわかる本』(福森哲也著・明日香出版社)を購入しました。
うーん、マンガとは言い過ぎですね。
イラストが多い本です。
まぁ、それはそれとして。
 
ベトナムの国土の形が日本とそっくりだって、知ってました?
山口県と神奈川県と同じくらい、似ています!?
人口も面積も日本のほうが少し上。だけど、あと20年もしたら、人口は抜かれそうです。
40年前までは、戦争が続いていたので、時差が40年くらいある感じ。
つまり、1980年ごろの日本をイメージすれば、いいかも。
社会的なインフラが整っていませんが、逆に言えばほとんどが白地なので、これから最新のものを当てはめればいいわけで、これは大いにプラス材料。
半端なく、伸びる可能性を秘めています。
 
ベトナムの労働法では、1日8時間、週休1日で、週に48時間の労働が基本です。
その代わり、残業なしが前提となっていて、万が一残業させる場合には、個別に従業員と合意しなくてはいけません。
ベトナムの常識では、仕事がたくさん残っていても、時間になったら「お疲れ様」と帰ってしまうんだそうです。
 
環境や風習の違いから、業務に対するスタンスもかなり異なっています。
ビジネス上のコミュニケーションや報連相が苦手で、協調性も「?」。批判や言い訳が多く、プライドが高いので質問せずに勝手にやってしまうことがある。
したがって、過度の期待はせずに、じっくり時間をかけて、日本の常識とベトナムの常識を融合させていく根気が必要だと説かれています。
 
ちょっと前までは、未婚の男女が夜の10時以降に同じ部屋にいてはいけないという法律がありました。
そのせいか、ベトナムでは、OLさんの一人暮らしはほとんどなく、結婚するまでは家族と一緒に暮らすのが当たり前だそうです。
 
中国、フランス、アメリカなど超大国との闘いの歴史の中で、ベトナムは教育に力を注いだといいます。
5-4-3-4の教育制度で、最初の9年が義務教育、高校進学率は60%程度、大学進学率は15%前後ではありますが、いかに生活が貧しくとも、子供のうちの一人は高校・大学に行かせたいという思いが強く、少しでも生活に余裕があれば、語学学校や算数等の塾に通わせています。
教育ということに真面目に向き合っていると言っていいでしょう。
 
日本の40年前ということは、少なくともこれから10年、高度成長を見込めると思います。
若年層の人口が多くて、石油や石炭、レアアースなど鉱物資源が豊富。
インフラ整備に積極的に外貨を導入している、などなど。
大変、興味深いのであります。