都会のネズミと田舎のネズミ

時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。

百本ノック

文章がうまくなるためには、上手い人の文章を読むことよりも、下手な人の文章を読んだ方が参考になりやすいってこと、ご存じでしょうか?
世の中に出回っているのは、洗練された上手な文章ばかりですが、誰かにものを教える立場になると、その機会がドッと増えます。
前職で広報を担当していたときのこと。
二つの作文コンクールの一次選考に携わりました。

一つは、生命保険協会が中学生を対象にして行っている『私と生命保険』というテーマのもの。
すごいですよ、示し合わせたわけでもないのでしょうが、三分の一くらいの生徒が「生命保険を国語辞典で調べてみたら」と書き出します。
なんだかわかんないから、とりあえず辞書を引く。そういうものなんでしょう、きっと。
いや、これは20年ほど前の話なので、今だったら「ネット検索すると」というところですか。

もう一つは、読売新聞社日本医師会が主催する『心に残る医療』という作品群。
こちらは、実際の病気が背景にあるので、ぐっと重いものになります。
こちらで多いのは、「最後の花見」というタイトルたち。
三分の一ってことはないけれど、末期のがんに侵された患者が、今年の桜は見納めになるのではとの心情を描いたものです。
オー・ヘンリーの「最後の一葉」に通じますね。これも定番です。

毎回、コンクールのたびに、100~200の似通った作品に目を通す。
これは、たくさんのノックを受けているかのようであり、とても勉強になりました。
もう、やりたくはないけどね!?