プロ野球ファンの方は、愛甲猛という選手を覚えているでしょうか?
横浜高校のエースとして、早実の荒木大輔に投げ勝ち、甲子園夏の大会に優勝。
ロッテオリオンズ入団後は、打者に転向し、チームの先輩である落合博満の指導を受けて開花しました。
その後は、中日ドラゴンズへ移り、代打の切り札として活躍しています。
引退後は、筋肉増強剤を使用していたと告白して話題になりましたが、そんなこともあって、現在は球界と距離を置いているようです。
そんな愛甲氏が、『プロ野球ガチンコ観戦ノート』(オークラ出版)という本を著しました。
これが、いろんなタブーに触れていて、実に面白い。
野球賭博とか、特待生問題とか、故意死球とか、そんなの書いちゃっていいのって感じです。
野球理論もなかなかのもので、
・一塁走者が、塁間のラインより前でリードを取るチームは、目の錯覚を利用している
・一塁手の利き手によって、右狙いの打球がヒットになる確率が上がる
・それぞれの内野手は、90度の中で平均約15度の角度のゴロ打球を捌いている
・野球には12種類のカウントがあり、狙うべきはストライクが予想される、5種類の打者有利カウン トである
あっという間に読めました。
野球ファンにオススメです。