都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

他言無用

だいぶ前の話ですが、沖縄の宮古島にあるリゾートホテルに泊まったときのこと。
前夜に行われた地元の宴会で、“おとおり”という儀式(参加者全員で大皿に注がれた泡盛を順番に飲み、最後の人までに飲み干すというルール)でヘロヘロになって、翌朝のチェックアウト時に、買ったばかりで袋に入ったままのTシャツを置き忘れてきたことがあります。

そのホテルは仕事で使っていたので、会社の電話番号や自宅住所が分かるハズだから、連絡があるだろうとタカをくくっていたところ、いつまでも音沙汰なし。
サービス悪いなと一週間ほど経って連絡したところ、「あぁ、お預かりしております」と。

  ???

何にも後ろめたいことがない人には理解できない話ですが、ああいうところは堂々と泊まらない人も多いらしく、迂闊に自宅なんかへ連絡したら、とんでもないことが起きる可能性があるらしい。
だから、「いつもご利用ありがとうございます」なんて応対はもちろん、そういう文面のハガキすら、やらなくなっているらしいです。
データがあるのに、なかなか活かせない。
もったいないですね。

ところが、飲食店にも似たような話がありました。
当店は、近隣にたくさんの温泉地を抱える、いわゆる観光地です。
こういうところへ、お忍びでやってくる中高年のカップルは、結構多い。
不自然なほど(?)仲がいいので、すぐ分かります。
正しい夫婦は、ニコニコした会話が続きませんからね。
そういうの、分かります?

夫婦ものが、五組ぐらい同時にいると、店は異様な空気に包まれます。会話がないから。
刑務所の食堂って、こんな感じだろうな、なんて思います。

  ・別々に週刊誌を読み始めるのは、間違いなく夫婦。
  ・他県ナンバーの場合、お忍びパターンが多い(地元じゃ顔バレですからね)
  ・男性がサービスしすぎる場合、夫婦である可能性は低い

だから、迂闊に「毎度!」とは言えない。
これも、やってみて初めて分かる、飲食店の極意なのであります。