都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

ワタミ

仕入れの日は、三時起きしてまず、テレビのスウィッチを入れます。
この時間帯、民放のほとんどは見飽きた通販なので、NHKに合わせることが多い。
そうすると、ときどきドキッとするようないい番組に出会い、出かけるのを忘れて見入ってしまうことがあります。

今朝のそれは、『未来をつくる君たちへ~渡邉美樹が語る坂本龍馬』でした。
同局の『ようこそ先輩!課外授業』みたいな企画で、企業経営者である渡邉氏が、高知の中学生と語り合いながら、龍馬の足跡を追ったものです。
同氏はご存知、居酒屋『和民』グループのトップ。
教育や医療に関する発言が多く、著書もたくさん出されています。

番組中では、龍馬がわずか33年の生涯にも関わらず、歴史に名を残したのは「自分の好きなことを追い求めたから」だと自説を披露していました。
私が感銘を受けたのは、生徒たちと高知城下を見下ろす“八畳岩”に登ったときのこと。

  「龍馬はここから何を見ていたんだろう?君たちには何が見える?」

と問いかけました。
生徒たちは、当然のように城下の街並みやそれを取り囲む山々だと言ったのですが、渡邉氏は敢えてそれを否定し、龍馬はその先にある海を見ていたとキッパリ。
つまり、人間は同じものを見ていても、その意識の差によって、見えるものが違うんだということを教えたのです。
素晴らしい。
こんな人にいろいろ教わりたいものだと思ったのですが、同氏は私より三つも若いらしいのです。
年齢じゃないねぇ、悔しいけど。
でも、もっともっと学んで、意識を高めると、さらにいろんなものが見えるようになるのだと改めて思いました。