誕生後70年以上が経過するプロ野球の中で、時代を超えたオールジャパンを選出する。
こうした夢の企画が『プロ野球最強のベストナイン』(小野俊哉著・PHP新書)です。
選手のデータをさまざまな切り口で分析し、比較検証していく緻密な作業に感動を覚えました。
そのポジションと打順は、以下のとおりです。
8 福本豊
4 千葉茂
3 王貞治
5 藤村富美男
DHチャーリー・マニエル
9 張本勲
7 山本浩二
2 野村克也
6 松井稼頭夫
大リーグで活躍するイチローやゴジラ松井、それにミスタージャイアンツである長嶋が選ばれていないのは、それだけ福本・藤村・山本の成績が優れていたということ。
落合はポジションがねぇ…。
守備の能力については反映されにくいので、攻撃面では妥当な選考といえるでしょう。
投手については、飛ぶボールなど時代による影響があまりに大きいので、時代ごとに選出されています。
1リーグ時代
ビクトル・スタルヒン
50年代 稲尾和久
60年代 村山実
70年代 江夏豊
80年代 大野豊
90年代 斎藤雅樹
00年代 ダルビッシュ有
そして、中継ぎ・ストッパーは、役割が違うので別に選んでいます。
中継ぎ 久保田智之
抑え 佐々木主浩
岩瀬仁紀
藤川球児
金田や江川・野茂が選ばれていないのも、論理的に説明しています。
時代を超えたプロ野球を存分に楽しみました。