都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

先入観②

先入観と似たことばに第一印象があります。
初対面の人に対して瞬時に作られる印象のことで、先入観をもとに、相手に関するわずかな情報、たとえば容姿や体格、姿勢、服装、話し方などから、その人の全体像を作り上げて、信頼できる人か、親しみやすいか、などを判断しています。
痩せているので神経質だとか、アロハにネックレスだからチンピラだとか。
逆に言えば、奇抜な格好をせずに、きちんとした言葉遣いで、山なりのキャッチボールのようにやわらかい視線を投げて、ニコニコしていれば、かなりの確率でいい感じになるのです。
コミュニケーション上手な営業マンでは、基本の「キ」。
印象操作として、大事なことです。

だからと言って、そんな材料だけだと、分類が限られてしまう。
そこで、それぞれが持つ先入観が、意味を持ってくるのです。
沖縄出身だとか、東京大学卒業だとか、甲子園出場だとかのプロフィールによって、いろんな人物像が固定的に浮かぶでしょう?
こんなの、いくらだってあります。
血液型がそう。兄弟構成がそう。職業がそう。住んでる場所がそう。門構えがそう。乗ってるクルマがそう。飼ってるペットがそう。付けてる時計がそう。香水がそう。ヘアスタイルがそう…
なので、これらの組合せによって、かなりの判断が可能となります。意識していれば。

ただし、これらは判断を早めるための材料にすぎません。
それはそれとして、別の角度からも眺めてみるアプローチは絶えず必要なのです。
つまり、先入観や第一印象に捕われてはいけないということ。
対人関係は、始めに結論ありきでは、上手くいかないのであります。

この人は、どうしてこんなことを言ったのかという共感力と、自分はどういうタイプの人を好ましく思い、どういうタイプが嫌いなのか、といった点について把握する自己認識をハッキリさせておけば、他者に対する誤解を防ぐこともできる。そう思います。

先入観は、判断を早めるために、磨いていかねばならない感覚です。
しかしながら、個別の対人関係においては、事実に基づいて、絶えず情報の上書きが必要なのであります。