都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

目利き

統一球の影響で本塁打が激減したプロ野球ですが、小関順二氏の分析によれば、特に影響を受けたのが、右投げ左打ち。つまり、本来の利き手でない打席に立った打者こそが、その影響をモロに受けているというのです。
ちょっと前は、左打席が一塁ベースに近いという理由で、アマチュア指導者が器用な子供を積極的に改造し、右利きにも関わらず左打者に育てるのが流行っていました。
甲子園大会なんかも、左バッターがズラリと並ぶことも珍しくありません。
実際、プロ野球で右投げ左打ちといえば、

  森野将彦堂上剛裕(中日)
  青木宣親藤本敦士川端慎吾森岡良介(ヤクルト)
  小笠原道大・阿部慎之介・高橋由伸亀井義行藤村大介脇谷亮太古城茂幸(巨人)
  鳥谷敬平野恵一金本知憲桧山進次郎ブラゼル阪神
  前田智徳東出輝裕石井琢朗松山竜平丸佳浩木村昇吾(広島)
  石川雄洋・筒香嘉智・藤田一也・内藤雄太・ハーパー(横浜)
  川﨑宗則・本多雄一長谷川勇也明石健志・福田秀平(ソフトバンク
  田中賢介糸井嘉男今浪隆博日本ハム
  栗山巧坂田遼原拓也秋山翔吾(西武)
  後藤光尊坂口智隆・森山周(オリックス
  岩村明憲・鉄平・草野大輔聖澤諒横川史学中村真人楽天
  根元俊一角中勝也(ロッテ)

とまあ、随分といるもんです。
しかも、巧打者揃い。
面白いのは、日本で活躍する外国人にはこうした矯正がほとんど見られないこと。
このあたり、助っ人に長打力を求めていることと関係が深いものと思われます。
つまり、統一球を飛ばすためには、利き腕の押し込みが不可欠だということらしいんです。
だから、利き腕が後ろとなる、右利きなら右バッター、左利きなら左バッターでなければ、それができないというわけです。
なるほど、そういうことだったんだ。

小関氏は、『問題だらけの12球団』シリーズの著作で有名であり、またアマチュア球界に精通している気鋭の評論家です。
野球経験は、ほとんどないみたいですが、好きこそものの上手なれで、今ではいろんな雑誌にコラムを持っています。
選手の能力をストップウォッチで比較する手法は独特で、今ではプロのスカウトでも常識となったほど。
いろんな人がいますねぇ。