都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

筋の人

保険会社で、支払い業務をしていたときの話。
肝臓がんの病歴を隠して、入院給付金の手続きを行ったY氏に対し、支払い謝絶をすることになりました。
これは当然のことで、告知義務に反する行為ですからね。
しかしながら、被保険者(つまりは患者さん)の職業が問題でありました。
いわゆるその筋の人です。
契約当時、面接した代理店は、そんな人だと思わなかったと主張しています。
確かに、顔が怖いとか言動が粗暴だからと言って「まさか怖い団体の人じゃないでしょうね?」なんて聞けませんものね。
やれやれと思いながら、電話連絡するも「そもそも病気のことは、代理店に言ったハズだ」の一点張りでラチがあきません。
そこで、担当代理店を連れて、被保険者宅で面談折衝することに。

と、ビックリです。
部屋に入ると、『○○組』の看板が掲げられており、大きな神棚の周りには提灯がズラリ。
そして、寺内貫太郎一家みたいに額縁に飾られた強面の古い写真が三枚並んでます。
これって…
その瞬間、代理店の話が全く信じられなくなりました。
「まさか、暴力団だとは思いませんでした」なんて言われても小指ないし。
結局は、示談となり、代理店は業務停止ということで決着したのです。

つまり、結婚式の仲人までやって、そういう人だとは知りませんでしたなんて言い逃れは通用しないのですよ、田中大臣。
いや、一億円も支払って問題解決を図った相手が、そういう人でなかったなんて言われてもねぇ。
讀賣新聞の社員は、一連の問題についてどう考えているか、聞いてみたいところであります。