2000年5月、アメリカ大統領との会談の前に、英語の苦手な森嘉朗総理を慮って、側近がアドバイスしました。
「とにかく、『How are you?』と挨拶して、
相手からの問いかけには、『Me, too.』と応じてください」
しかしながら、舞い上がってしまった総理は間違えて、『Who are you?』と言ってしまった。
なんの冗談かと困惑したクリントン大統領は、『I’m Hillary’s husband.』とアメリカンジョークで切り返しました。
これに対し、森総理は『Me, too.』と。
これは、当時の週刊文春に掲載された逸話(?)です。
内容がデタラメだと知ったのは、つい昨日のこと。
ずっと信じていたのは、彼なら言うだろうなぁと思っていたからです。
IT革命がイット革命ですからね。
本人の弁によれば、「昔はボール、ストライクも『よし』『駄目』と日本語を使わされて野球をやっていた。私の世代はよほど特別に勉強した人じゃないと外国語をよく理解しない」のだそうです。
酒席だったら面白い話なんだけど、公式の場にはそぐわない失言が多いのは考えものであります。
先日、自身の講演会で、浅田真央選手について「見事にひっくり返った。あの子、大事なときには必ず転ぶ」と語ってしまいました。
2020年東京五輪大会のトップでありながら、この発言は、到底看過できるものではありません。
マボロシになるような気がしています。