都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

にこまる

ちょっと前まで、お隣りの菊川町には『ふるさと市』というのがあって、近隣農家が収めた野菜をすべて100円で販売しておりました。
出来栄えの良さとは関係なく100円均一。
そういう仕組みに対して、ほとんどの農家が何も言わず、黙って従っています。
本当は、自分のところで育てた野菜が一番美味しいと確信していても、周りに合わせる。
それが、農業だから。
消費者もそういうムードに流されて、野菜を品質で選びません。
食べなきゃ分かんないし。
なので、傷モノでない限り、基本、値段で購入します。
それが、多くの人が考える農産物の捉え方です。


お米については、土壌や水の影響をモロに受けるので、野菜以上に生産者による差が極端に出ます。
同じ品種でも、美味しいのと、そうでもないのと。
だけど、農協を通じて流通させている限り、同じ品種であれば、同じ価格が設定されます。
よくないねぇ、悪平等
だったら、独自の販売ルートを開拓して、高く売れるような努力をすればいいんだけど、そのエネルギーはない。
農家には、営業部門が存在しないからです。
味によって値段の差が出るのであれば、もっともっと工夫改善が出てくると思うんだけど、そういう考えにはなかなか至らない。
それは、日々のメンテナンスに追われ、余裕が生まれにくいことと、今までずっとそうやってきたってところに問題があるように思います。

お店の近所で田んぼを作っているNさんは、ちょっと変わっていて、収穫したお米をみんなと同じように農協に納めてはいません。
だから、このへんの農家がJAから『ひとめぼれ』や『晴るる』の苗を買って育てているのに対し、九州地区で量産されている『ミルキークイーン』や『ゆめつくし』、それに『にこまる』という品種で勝負しています。
どれもが、暑さに耐性がある最近頭角を表した『コシヒカリ』の系譜を継ぐ改良種で、もち米を混ぜたような粘りの良さに特長があります。
なので、カレーや炒飯には不向きですが、おむすびにはピッタリ。
炊きたてはもちろんのこと、ご飯が冷めたときに実力がより発揮されます。
お店には、30キロの『にこまる』の玄米を40袋、分けてもらいました。
1袋税込みで8,000円と格安です(それでも相場よりはちょっとだけ高い)。
購入を希望される方は、ご連絡ください。