都会のネズミと田舎のネズミ

時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。

三塁ベースコーチが野球を変える

私の子供のころは、野球マンガが大ブームでした。
古くは『ちかいの魔球』』『黒い秘密兵器』そして『巨人の星』。
どれもこれも、バットにかすりもしない魔球を駆使するピッチャーの物語で、ミステリー的な謎解き要素も加わって、ドキドキしたものです。
しかしながら、現実には、消えたり、光ったりするようなボールは存在せず、せいぜい背面投球とか、スイッチ投法とかでワクワクする程度でした。
 
そんな中、王シフトというのは斬新でした。
当時、王選手の打棒に手を焼いていた広島カープが、親会社であるマツダのコンピュータを使って分析した結果、二塁ベースよりも右側を内野手が三人で守るという守備体系で、今考えると、コンピュータを使わなくても分かるんじゃないかと思うけど、説得力が違うんでしょうね、コンピュータがそう言ってますだと。
その結果がどうであったかは、コンピュータは教えてくれなかったけど、なるほど、そういう考え方もあると、膝を打ったものでした。
 
時は流れ、大リーグでは、バッターに応じて極端なシフトを取るのが当たり前になりました。
球場が広いせいもあって、速い球を打ち返すには、それに負けない強いスイングが必要であり、それではと徹底したシフトで対抗。
かくして、大リーグではヒットが減って、ホームランが増える(フライボール革命などと言い表される)という傾向が続き、それでは、大味なゲームが増えてしまうと、極端なシフトを規制する案が出される始末です。
 
こういう流れの中にあって、WBCで二度の優勝を果たした日本は、スモールベースを突き進んでいます。
近年、注目されているのは、三塁ベースコーチの存在です。
カープ三連覇を影で支えたのは、河田(現ヤクルト)の好判断と彼に任せたベンチの判断が挙げられます。
 
『三塁ベースコーチが野球を変える』(澤宮優著・河出文庫)では、伊原春樹・高代延博を両横綱であると評しておりましたが、一瞬の判断で得点を決めることができる三塁ベースコーチは、攻めの監督代行であると言い切っていました。
プロ野球にコーチは大勢おりますが、ここに誰を起用するかは、チームの命運を握るところ。
センスが問われているのであります。