都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

テレワーク

リクルート社には、在宅雇用開発室というセクションがあります。
今、はやりのテレワークを推進していく部署ですが、他社と大きく違っているのは、部署を構成するスタッフが、全員障害者であるということです。
障害の種類は、精神障害の人が多いといいます。
精神障害の場合、コミュニケーション能力に問題を抱えているケースが多いです。
周囲の音が異常に気になったり、表情がとぼしいために共感が得られなかったり、相手の状況を慮ってチームで進めていくことが苦手であったり、ちょっとしたことで大きく傷ついたり…、テレワークだとその心配がないというわけです。

背景には、首都圏で起こっている「障害者採用の競争激化」があげられておりました。
首都圏には、仕事がたくさんあるので、今以上に雇用を確保するのが難しかったのです。(→地方にはまだ採用の余地がある)
だけど、法定雇用率2.2%の縛りがあるので、なんとかしなければならない。
そこで、地方での採用に目を向けたということです。

時給を東京の最低賃金に合わせたので、クチコミ効果もあって、応募が殺到し、その中からいい人が選べたといいます。
ここで重要なのは、はじめに雇用ありきではなく、障害のある人が戦力として働ける仕事を見つける努力をしたということです。
雇用することが目的でなく、障害のある人を戦力化することが重要だということ。
そうしなければ、企業も障害者もお互いが不幸になってしまうというのです。

リクルート発信の情報は、いつも前例のないところを切り開いていくものであり、勉強になります。
次々に人材が育っており、何が違うんでしょうかねぇ?