都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

害獣

二ヶ月ほど前から、サカナを下ろす仕事でMさんに来ていただいています。
Mさんは、地元スーパーの鮮魚部で三十年にわたって包丁を捌いていた人で、それはもう鮮やかなもの。
お店に来られる日には、ジュラルミンケースにマイ包丁とマイ砥石を忍ばせてやって来ます。
サカナの知識も豊富なので、いろいろ勉強になっています。

このMさんのもう一つの顔は、地元猟友会の顔役で、土日はいつも鉄砲を打っているんだとか(ほとんどの会員は兼業なので、休みの日の活動となる)。
猟銃を使った事件が起きるたびに、法規制が強化され、高齢化が進んでいることもあって、シカやイノシシがいなくなる前に猟師が絶滅してしまうという笑えない話がありますが、凶器を扱っているだけに、その緊張感は何とも言えないものがあるでしょう。

先日、航空写真に印の付いた図面を見せてもらいました。
猟犬が獲物を追い詰めて、待ち構えている猟師がそれを迎え撃つというもの。
警察官や市役所の職員が、対象となる森の周囲の道路に立って、住民に注意を呼びかけるなど、それは大がかりなフォーメーションであります。
そりゃあ、そうですね、発砲するわけですから、危険が危ない。
周囲が二キロ程度の狭いエリアにも関わらず、合計六頭のシカを仕留めたと。
そういうのが畑を荒らすのだから、仕方がないんだけど、バンビがねぇ!?

まだまだ知らないことが、たくさんあるのであります。