都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

共同生活

高校生のころ、春休みが二か月もあったので、時間を持て余し、家でゴロゴロしていると、見かねた父親が会社の同僚の紹介で長期アルバイトを持ってきました。
それは、志賀高原の熊の湯(パウダースノーの名門ゲレンデ)のリフト小屋の番人。
日給2,700円(40年前)三食付で、出稼ぎ農家のおじさんたちと一緒にタコ部屋みたいな二段ベッドの狭い空間を共有しておりました。
食事は、毎日ほとんど同じメニュー。朝は、どんぶり飯にどんぶり味噌汁にタマゴ焼きと野沢菜(長野県だから)。昼はカレーにどんぶり味噌汁と野沢菜。夜は、どんぶり飯にどんぶり味噌汁にアジの干物と野沢菜
ご飯と味噌汁と野沢菜は、いくらでも食べていいというルールでした。
決していい条件ではないものの、週イチの休みの日はすべり放題の特典つきと温泉があることが魅力かも。
そうは言っても、おじさんたちは滑らないので、気兼ねしながらだったのを思い出します。
何よりも難しかったのが、年齢が違う田舎のおじ(い)さんたちとのコミュニケーションです。
どうやって、認めてもらえるかをいろいろ考えました。
高校生なりの気に入られるための結論は、
  (1)ニコニコしていること
  (2)最年少を意識して文句を言わないこと
  (3)食事を美味しそうに食べること、でありました。

特に(3)が大事でして、みんなで食べているものを否定的にとらえてしまうと、気が悪いもの。
パクパク食べにくくなりますからね。そう簡単に「マズい」とか「飽きた」などと言ってはいけません。何より、作った人に失礼だということもあります。

学生時代、親もとでノホホンと暮らしていた私には、衝撃の出来事でした。
そして、終盤の10日ぐらいは本当にキツかった。一人だけになりたいと切実に思ったものです。
ちなみに、野沢菜はここ40年、食べておりません。

まもなく、ベトナムから実習生がやってきますが、そんな経験が…役に立つかなぁ?