タイと言っても、天然モノと養殖モノがあります。
もちろん、天然モノのほうが値段が高く、市場では「テンダイ(天然の鯛)」と呼んでいます。
一方で、養殖のほうは「ヨウダイ」。
天然モノに比べ、陽に焼けるから色が黒っぽいので、見ればすぐに分かります。
養殖モノがいいのは、時化に関係なく、安定的に供給されることと、脂が乗っているので、そのほうが美味しいという人もいるのです。
養殖の利点はもう一つ。
これから夏に向けて、サカナに寄生虫がつくので、ハマチやヒラマサといった大型魚に注意が必要なんだけど、養殖モノなら大丈夫なんです。
いい面もあり、悪い面もあるってことですね。
当店では、需給バランスを見ながら、使い分けております。
時化の日でもサカナがあるのは、そういうことなんです。