都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

正義のミカタ

関東エリアで東野幸治というタレントが脚光を浴びたのは、『行列ができる法律相談所』で島田紳助にイジられまくっていたことではないでしょうか。出川哲郎と同じで、ツッコミに対してボケを貫き通すスタイル。相方の今田耕司と違って、引き気味の脇役感に溢れていました。番組を仕切るようなタイプではないと。いつもひな壇の上に座って、ツッコミを交わしながらボケで受け止める。そんな役割だと決めつけていたのです。

ところが、『ワイドナショー』で番組MCを担当すると、その進行が巧みで、時々はあの松本人志を転がしていたのに驚かされました。なんという安定感。周辺の知識も豊富で自信に満ちており、何があったのかなぁと不思議に思っていたものです。

それが、『ワイドナショー』とちょうど同じころから始まった関西のABCテレビ『正義のミカタ』のMCを担当し、最新の情報番組で名だたる論客を相手にボケながらツッコむ千本ノックみたいなことをやっていたからだと最近になってようやく分かりました。

関西のこの手のニュース情報番組は、ご意見番高橋洋一藤井聡を起用して、遠慮なく切り込み、気持ちがいいほどに分かりやすく噛み砕くのがお決まりです。そういうのって、関東のテレビでは、自民党の圧を意識するあまり、自主規制が働いて、オンエアできません。何が違うんでしょうね。池上スタイルと違うのが両論併記。一方的にしないのは、関西風なんでしょうか。理解が深まります。

ミカタというのが見方ってとこにセンスを感じます。『キャスターな会』とは大きな差がある。

 

ところで、『ワイドナショー』で松本人志が降板したのは、SNSにおけるキリトリが不満だと言うよりも、制作サイドの弱腰に引いたからではないかと思っています。西と東で、自由度がこんなに違うものなんですね。関東のテレビは萎縮しています。関西の住民が政治に対する意識が高いのも、普段からの鍛えられ方が違うんだなと思ったりしました。

その『正義のミカタ』が今月から関東エリアでもT-Verで見られるようになっています。私は『そこまで言って委員会』と並び、必ず見るようにしています。都合のいいことばかりを言ってないのがいい。だけど、極めて右翼的な番組の作りなんです。こういうとこは良くないけど、大体においてはいいんじゃないかというスタイルが支持されているように思います。弱みをさらけ出すのが関西スタイル。維新の会が支持されるのは、そういうところなんじゃないのかな。