都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

森喜朗研究⑥

五輪招致については、外交力というのが一義的な問題としてありましたが、次に考えなければいけないのは、集金力、つまりスポンサーの確保です。テレビCMなんかとはケタが違うので、広告代理店が真剣になりますが、相手側が大手であるほど、政治家の威光も借りなければなりません。

それも、昨日今日の若い人では無理。人脈の塊である森喜朗氏の真骨頂、ここにありです。

スタートして間もなく、エンブレムの盗作問題で、莫大な量の印刷物がパーになったときも、しっかり頭を下げて関係先を回るなんて役目もありました。

開催を延期したことについてもしかり。国益のためと信じ、二度にわたるがん手術を乗り越えて、東奔西走していたのをみんなが見ています。

加えて、国や東京都、さらにIOCからもお金を引き出す必要があって、そんなこんなをすべてこなせるのは、一人しかおりませんでした。

 

ここへ来て、無観客なんて話が出ています。その場合、さらに入場料収入の赤字を埋めねばいけませんが、それよりもスポンサーに流れるハズだったチケットが手配できないことが、大きな問題となるでしょう。

企業の不満が爆発しそうだなぁ。そんなとき、交渉窓口がいなくなったとなると…

クビを切ったはいいけど、その後のことを考えるとねぇ。

 

おそらくは、競技者にも辞退する人が続出する中で、強引に開催を進めていくシナリオしか道はありません。

お金、集めちゃったし、会場、作っちゃってますから。

花嫁が当日いなくなったんだけど、せっかく集まったのだからもったいないと料理を食べるような、そんな感じがします。

参加国が少なくなると、メダルもありがたみが減るんだろうなぁ。

そして、そんなこんなで広告代理店、本社売却じゃ済まないかも?

(つづく)