野性爆弾のくっきーの美術の才能が非凡なものであることは認めざるを得ませんが、好みではありません。
独特すぎますからね。好きな人は堪らないんでしょうが、私にはちょっとドギツ過ぎます。
笑いのセンスも何か違う。芸人同士ではウケがいいみたいだから、レベルが高過ぎるんでしょうね、きっと。
そういう作家が筒井康隆です。文壇のくっきー。
一本が8,500円もする葉巻をくゆらせながら、愛車がキャデラックでおよそ警察には似合わしくない大富豪の息子である刑事が主人公です。
警察が桁違いの予算が持てれば、事件解決に近づけるものでしょうが、それって何かで見たような…。
『こち亀』の中川巡査と白鳥婦人警官でした。
こういうのを読んだとき、現場の警察関係者はどんな風に思うのだろうと考えてしまいます。
いや、犯罪者はどう感じるものなのか?チンピラが、ヤクザ者の描写を読んだとき、どういう感想を持つのかは、聞いてみたいところです。
小説は、展開に滑らかさがないのがどうも、肌に合いませんでした。破天荒な発想は、突き抜けているんですけど。75点。この人の作品の良さは短編だと思います。