都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

GOLD BOY

脳科学者である森昭雄は、その著『ゲーム脳の恐怖』(NHK出版)において、小さい頃からコンピュータゲームをやり続けていると、脳内のベータ波が著しく減退すると論じています。ベータ波の顕著な減退傾向は、認知症患者にも見られるパターンで、脳の情動抑制や判断力の重要な機能を司る前頭前野に深刻なダメージを与えるというのです。

この研究については、むしろ否定的な意見が多いものの、ゲーム漬けで育った人間は、他者への思いやりという点において欠落しがちなような気がします。自分への関心は強いんですけどね。傷つきやすく、傷つけやすい。知らない人に声をかけられたら、無視しなさいなんて教えられているのも関係あるのかも。

 

今週の映画鑑賞は『GOLD BOY』でした。

岡田将生演じる主人公が、崖の上から義理の両親を突き落として殺害するところからスタートします。しかし、少年たちが偶然その瞬間を録画していたことから殺人犯である主人公を脅迫することとなり、二転三転する駆け引きの末に驚くべき結末が。

原作は中国のベストセラー作家によるもので、これを日本流にアレンジしています。

中学生を演じる子役たちが物語を引っ張っていきますが、それを支える脇役である黒木華江口洋介北村一輝らの演技が絶妙で、スピーディーな展開に目が離せません。先週の『PERFECT DAYS』とは真逆の作品でありました。こちらは、劇中に流れる音楽のセンスが唐突すぎて、怪獣映画みたいだったけど、監督が金子修介と聞いて納得。なるほどねぇ⁉︎