二場所連続の平幕優勝で幕を閉じた大相撲ですが、大関横綱がコロコロ負けるし、怪我人だらけで末期症状を迎えています。
要するに、力士が巨大化し過ぎて、病人だらけになってしまったことが原因です。
いくらデカいと言っても150キロを超えてしまったら、心臓を始めとする内臓器官の負荷は如何ばかりか?
いや、膝だって腰だって悪くなるし、付き人がいっぱいいるもんだから、どんどん横着になる。
加えて、普段の生活は、周りが男だらけ。食ってばかりで色気がないもんだから、ストレスが溜まる。イジめたくなるって構図です。大谷翔平っぽくありません。景子、いや稽古一筋なんてのは、貴乃花で終わってました。
本当は八百長で星の貸し借りをしていた時代が平和だったのに、週刊ポストがガチンコなんて言い出すから、最近のずっと下剋上みたいになってしまったのです。
プロレスが毎日のように闘い続けられるのは、約束事があるからで、あんなもん真剣にやっていたら、救急車が横付けです。相撲だってそう。
モンゴル人の中で、独特の世界を作り、その横のつながり(ヨコヅナ)で、全体をコントロールするフィクサーみたいな役割。
これはこれで、見事に機能していたのです。まぁ、強かったのもありましたけど。
ただ一つ、問題だったのは、彼が敵をいっぱい作ったことです。排除の論理で嫌いな人をどんどん遠ざけていった。
その結果、予期せぬほどに大勢から嫌われるわけです。自分が嫌いだと相手も自分のことを嫌いだという「悪意の返報性」。
せっかく宮城野部屋を任されたのに、弟子に対する監督不行届きで、ほとんど追放に近い立場へと追い込まれました。
同じように後輩イジメをした大の里は、お咎めなしで優勝するし、二所ノ関親方(元稀勢の里)が厳重注意に留まったのと対照的です。
それもこれも「悪意の返報性」がなせる業(わざ)。この話、イソップ物語に加えてはどうかしらん?