今シーズンのセリーグに異変が起きています。
それは、点の取り合いが多くなって、リードしていたチームが逆転されるケースが増えたこと。
つまり、ゲーム展開が読めなくて、面白くなっているんです。
<1試合あたりの得点> <6回までリードしたときの勝敗>
2015年 2016年 2016年
ヤクルト 4.01 4.4 11勝2敗1引分
巨人 3.42 3.69 14勝1敗2引分
阪神 3.25 4.35 12勝3敗
広島 3.54 5.69 14勝3敗
中日 3.31 3.86 9勝2敗
横浜 3.55 3.07 7勝2敗
ちょっと前から「勝利の方程式」という言葉が流行りだし、先発投手は6回まで。
7回からは1イニングずつ3人の投手でまかなうという方式がパターン化しました。
その結果、チームが勝てば勝つほど、後ろの出番が多くなる。
登板過多が、翌年に影響し、その結果、二年連続のリーグ優勝が難しくなっていたのです。
今年、この方程式が崩れたのには、二つの大きな理由があります。
一つめは、バーネット(ヤクルト)と呉(阪神)という、絶対的なストッパーがいなくなったこと。
変な言い方だけど、諦める気持ちが減っています。
もう一つは、外野手出身の新人監督が3名加わり、いずれも投手起用に苦労していること。
外野手だった監督たちは、ヤクルトの真中監督以外、みんな3割を打った強打者ですからね。
ゲームの見方が違っています。
つまり、7割も失敗しているのに、3割のほうに意識が向きがちであること。
不慣れであることに加え、そんな裏事情も関係しているのです。
ところで、開幕前に本命とされていた巨人ですが、現在、二軍にはこんな選手たちが控えています。
<投手> マイコラス・杉内・内海・大竹・ポレダ・西村・桜井・メンドーサ
<捕手> 阿部
<内野手> クルーズ・岡本
<外野手> アンダーソン・重信・大田・橋本・アブレイユ
去年の戦力から、監督のヨシノブやコーチの井端、さらには賭博の四人が消えていることを考えると、呆れるばかりです。
しかしながら、先日のヤクルト戦三連敗。
笠原逮捕から始まったこの連敗は、関係がないとは言えないでしょう。
未だに二軍でくすぶる元四番や今年は失敗を重ねているストッパー。
おかしなことが、まだまだ続いています。
試合どころじゃないと、野球に集中できないようであり、困った話であります。
(つづく)