子供の頃のうっすら記憶に残っているヘンテコな実写ドラマが『忍者部隊月光』であります。
「空を跳び〜風を斬る〜進み行く忍者、正義の味方〜姿を見せずに現れ消える♬〜」なんてテーマソングを今でも覚えているから不思議です。こんな知識、何の役にも立ちませんが。
この軍団が何のために生まれ、誰と闘っているのかなんて全くわかっちゃいないけど、グイグイと引き込まれていました。
こっちが正しくて、向こうが悪い。だから、やられないように頑張れと。
子供ってのは、理屈がわかっていなくても、本能的にストーリーを理解します。そりゃ、そうですね。ボキャブラリーだって足りないところ、文脈で読み取っていくのが日常だから。充分に納得してなくても、先へ進んでいけるのであります。
これが大人になると、様子が違ってきます。
どうしてそんなことが起こったのかとか、何故そんなことを言うのかとか、繋がりがハッキリしないと前に進めません。
海外の映画だと尚更で、登場人物の区別がつかないし、字幕を追いかけた日には、さっぱりチンプンカンプンです。
だから、マッドマックスやマトリックスなんて、何の話かさっぱりわからない。スターウォーズも厳しかったです。
そして、バットマン。U-NEXTでビギンズとダークナイトを立て続けに観たんだけど…。
あの映画、初見でわかる人っているんですかね?空想と現実の区別がつかないし、いろんなアイテムが本当にあるかどうかも不明、疑問。ストーリーからどんどん外れていってしまう。ドキドキはするんだけど、感情が繋がっていかないと言うか…。楽しめませんでした。
こういうのって、今の子たちにはスコンスコンと入っていくんでしょうね。同じものを観て、感情を共有できないとは情けない。
世の中に理解できないものが増えていくと、取り残された気がして老いを感じるのであります。
バットマンは悪い男(バッドマン)じゃないってことと、『探偵ナイトスクープ』が夜の特報という意味じゃないってのがわかったことだけが収穫でした??