都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

中高年の星

将棋の世界は、30〜35歳がピークで、40歳を過ぎるころから緩やかに落ちていくのがフツーです。

タイトル戦でまる二日ってのもあるし、結構スタミナを要求されるので、体力が重要だからです。

もう一つは、コンディションの整え方。対局なんて、せいぜい年間50局ほどで、家にいることが多いため、その時間をどう過ごすかが大きな差になって表れます。あえて誤解を恐れずに言えば、口うるさい嫁さんをもらってしまうと、その影響は計り知れません。実際、結婚してからどんどん弱くなっていった棋士がたくさんいました。全てを将棋に打ち込める環境にある人のみが生き残っていくのです。そういう世界。

実際にタイトル獲得者とA級棋士の年齢は、以下のとおりです。(☆印は独身)

 

藤井聡太五冠 20歳

渡辺明名人 38歳

永瀬拓矢王座 30歳

斎藤慎太郎八段 29歳

糸谷哲郎八段 34歳

佐藤天彦九段 35歳

豊島将之九段 34歳

広瀬章人八段 36歳

佐藤康光九段 53歳

菅井竜也八段 30歳

稲葉陽八段 34歳

 

現在、王将戦で無敵の王者・藤井聡太と闘っているのが、伝説の棋士羽生善治永世名人52歳です。

ここ数年は、すっかり平凡な成績に落ち着いて、やはり年齢には勝てないと思われていましたが、突如の怪物復活で、タイトル戦でも2勝2敗の五分に持ち込んでいます。

特に、先ほど終了したばかりの闘いでは、タイトル保持者である藤井王将に全くいいところを出させない完封勝利で、周囲を驚かせました。

これはいけるんじゃないかと。

最近は、AIでの研究が進み、主導権を握りやすい先手の勝率が6割を超えていて、後手番となったとき、どう対応するかが注目されています。

テニスでサーブを受けるとき、どんな工夫を見せるかみたいな話。

そんな意味で、次の第5局(2/25・26)に注目が集まります。

羽生善治にとっては、100個目のタイトルが獲れるかどうかがかかっています。頑張れ!!