中型の国語辞典(私のは岩波)に収録されている見出しの語彙は、約67,000だそうです。
パラパラとめくって、知らない言葉をチェックすると、自分がどのくらいの数を知っているかが分かります。
平均的な日本人は、大体30,000〜50,000語とされているので、半分は理解してるってところでしょう。
最近は、外来語がどんどん進出してきたため、年代によって使われる言葉の内容がだいぶズレているというのを実感してますが、それはそれとして、その人の使っている言葉から、およその教養レベルが分かる、そういうものです。
だからと言って、闇雲に辞書を読み込んだとしても、なかなか入ってきません。なので、本を読む。読書は、賢そうに見せるための言葉磨きです。着飾ってオシャレをするような話です。
外国人が日本語を勉強する際の目安となるものにN1〜N5の等級があります。これは、日本語能力試験を通じて判定されるもので、N5では700前後の語彙数が必要です。まぁ、社会性がある幼稚園児だと思えばいいでしょう。バカにしてるんじゃなくて、コミュニケーションを取る上での予備知識としてです。
そこから徐々にランクアップして、N3では語彙数が3,000〜4,000、漢字も500個ぐらい読めなきゃいけません。小学校高学年レベルだと考えています。ここまで到達すると、日常生活にはほぼ、支障がないでしょう。日本語教師はまず、このラインを目指すよう指導します。
そこから上となると、なかなか大変です。ちゃんと勉強しないとクリアできない。日本人でも二割程度の合格が怪しくなります。読解問題なんてのもありますしね。しかし、最大の壁となるのは漢字です。中国や台湾の人にとっては、そうでもないんだけど、アルファベットは所詮26文字ですからね。なので、ここで諦める人が結構多いです。喋れるし、聞き取れるからいいやと。いや、そのとおり。N3で充分だし、取得している外国人は、立派に日本の仲間です。
で、N1試験となると、高学歴の日本人でもなかなか難しい。まさに、大学受験レベルの難関です。語彙数は一万語以上、漢字の識別は2,000語が求められます。毎年、7〜8万人が合格しているとはいえ、大半は中国・韓国・台湾人です。だから、それ以外の国で取得している人たちは、尊敬に値します。M1もスゴいけど、N1もスゴい。
不思議なのは、留学生として日本に来ている外国人の中に、N2を取得できていない生徒がゴロゴロいることです。そういうのはFランと揶揄される三流大学の話ですが、ほんと、いっぱいいます。どうやって、授業を受けているんでしょう?
彼らは、コンビニや居酒屋で一生懸命働いているんだけど、大学ですからね。入学時のN2取得は必須条件だと思いますが、補助金目当てで定員を埋めるのに必死な大学は、学生のことなんか考えず、少子化時代の生き残りに賭けているのです。やれやれ。