その昔、大規模な損保代理店は、500個前後のハンコを持っておりました。
自動車保険のように、毎年の更新手続きが必要な場合、間違って記入したときの訂正印を求められるので、そのお客さん専用の保険のためだけのハンコ、ボトルキープってこと。
最初に考えた人は、結構褒められたのではないでしょうか?相当な効率化になっていたと思います(見つかったら大変だけど)。
それとは別に、ガリ版で使うロウ原紙を使って押されたハンコに重ねてゴシゴシやって、印影をコピーし、訂正印の代わりにしていた人も大勢いました。これは最早犯罪ですし、よーく見ればバレちゃうんだけど、元々が大した訂正ではないためもあって、なかなか表沙汰にはなりませんでした。
そのうち、本人に確認を取りましたという、コンビニでお酒を買った時にボタンを押させるみたいなノリで、申込書裏面にまたまたハンコを押させるような手続きへと進化(退化?)していったのです。
うーん、ハンコがどうのこうのじゃなくて、オレは悪くないという責任逃れみたいな考え方が背景にあるような気もします。
うん?どうのこうの?
行革担当の河野太郎大臣が、ハンコ廃止の方針を打ち出しました。
なるほど、IT化と合わせ、一気にいろいろ進みそうです。次は、ペーパーレスなんだなぁ。