都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

ナンパの極意

営業の仕事をしていると、必ずヒット率を意識します。
単純に訪問件数を上げるのは、イヤだからです。
渋谷で片っ端からナンパしている人は、断られることに麻痺しているからで、ちょっとビョーキです。
普通は、否定されると傷付くので、なんとかそれを回避したい。
そこで、ヒット率。

これに関しては、いろんな本が刊行されています。
中でも注目されているのが加賀田晃氏。
不動産、学習図書など17社で営業を経験し、そのすべてでトップを記録、驚異の「ヒット率99%」を誇ったとのことですから、これはもう神の領域と言っていいでしょう。
この人の場合、経験がすべて生きています。
加えて、容姿・声・表情・話し方…
同じようには、なかなかいきません。マネすると怪我しそう。

しかしながら、その思考方については共感できることがいっぱい詰まっています。
『営業マンは「お願い」するな!』(サンマーク出版)では、営業という仕事を「自分が良いと信じたものを、相手のために断りきれない状態にして売ってあげる、誘導の芸術である」と定義します。
この“誘導の芸術”ってところがミソで、意識が芸術家に向くのです。
その商品に欠点があるのは承知の上で、それを遥かに上回るメリットが相手にあると確信しているところに強さがあります。
極めつけは、“当然意識”という考え方。
「こうしたい」という目的があることについては、相手がそうして当然だという意識で話し、振舞えというのです。
具体的には、「飲みに行きませんか?」とか「お邪魔してよろしいでしょうか?」とか言わない。
さりげな~く断定する。
「いい店があるから行きましょう」「あっ、ちょっと失礼します」ってこと。
このあたり、ことばだけじゃなくて、表情や動作もセットになっているから、文章では説明しづらいんだけど、要は考え方です。
そうするのが当然だという雰囲気作り。

これ、渋谷のナンパと一緒です。
だから、営業が好きでたまらないってのは、ちょっとビョーキかも?
でも、とっても参考になりました。営業はナンパだってこと!?