都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

大幸運食堂

よく分からないんだけど、一部の若者に圧倒的な支持を集めていたのが『叫ぶ詩人の会』を主宰していたドリアン助川氏です。
私は詩に興味がないし、叫んだりする衝動にもかられないので、よく知りませんが、ロックバンドの変形だったようですね。ちょっと哲学的だから、ファンにはインテリが多い。
テレビやラジオの深夜放送でも活躍していました。
デーモン閣下にも通じるところがありそうです。

同氏は作家としての一面もあり、明川哲也ペンネームでいくつか書いています。
ほんじつのご紹介は、その中から『大幸運食堂』(明川哲也著・PHP研究所)です。
物語は川の流れる町を舞台に、一軒の食堂の人間模様を描いています。
その中の一篇「花丼」では、

  ・食堂の立地の悪さがぐいぐいと経営の首を絞めてくる
  ・近隣のスーパーが営業不振で閉店し、状況がさらに悪化
  ・店の前の道を渡ると土手になっており、大型台風による大水が店の手前までやってきた
  ・その結果、店の前の遊歩道が遮断されてしまった
  ・工事の作業員が来てくれると思ったら、弁当が支給されていて一人も来なかった
  ・客足がだんだんと途絶え、パートのおばさんは給料を半分にと提案してくれたが辞めてもらった
  ・店主は55歳で独身者

なんだ、なんだ、なんだ!!
ちょっとばかし、似てるじゃないか。
ドリアン氏のHPを見ると、地形図などは調布市をベースにして書いたのだと言う。
そして、すべての物語にモデルがいるんだと。
エー!!

状況があまりにも似ているので、当店のパートさんに読んでもらったところ、ゲラゲラ笑ってひとこと。

  「ウチのほうが、(状況は)だいぶいいですねー」

そりゃ、そうだ!!
小説でも書こうかなって、ちょっと思いました。