これから起きるであろう災害への備えは、人によってさまざまです。老後の蓄えについての考えにも似て、失うものが大きい人は、たくさん心配しなければならないけど、そうでなければケ・セラ・セラです。行き当たりばったり。
だから、有事に備えるよう意見を集約しようとしても、一つにまとめるのは難しいんです。
自賠責保険に入っていないクルマがあるだなんて、信じられないけど、そういう人も少なからずいるらしい。
田舎に行くと、留守宅に鍵をかけない家が結構な割合であって、今まで何も起きなかったから、これからも大丈夫だという経験則に従ったりしています。
普通に考えると、人生は良くて90年ぐらいなので、100年に一度みたいな災害は、運が良ければ避けられます。ましてや1,000年に一度クラスの悲惨な目にあう確率は、ローヤルストレートフラッシュぐらいの話でしょう。だけど、絶対にないわけではありません。
石破首相は防災庁の設立を訴えておりますが、東京一極集中の危うさと合わせ、平時の今だからこそ考えておかなければならないと思うんです。
失うものの少ない私ですけど、そう思います。
『チェーン・ディザスターズ』(集英社)はパニックものの第一人者・高嶋哲夫の最新作です。
南海トラフ巨大地震が発生し、日本列島の太平洋岸が壊滅状態となったとき、33歳の女性首相が誕生し、独自の情報網と強いリーダーシップで難局に立ち向かうという話。詰め込み過ぎているので、ところどころに不完全燃焼が生じているような印象がありますが、問題提起として読むならば、深い内容であると思ったりもします。
自衛隊の最高責任者は総理大臣だってとこ。なるほどでありました。
この本は、事前に情報を入れない方が楽しめます。防災知識を高めるために、ご一読をオススメします。
【テーマ】タイトル・時代性・学習性 17点
【文章技巧】読みやすさ・バランス 16点
【人物描写】キャラクター・心理描写・思い入れ 15点
【構成】つかみ・意外性・スピード感 16点
【読後感】爽快感・オススメ度 20点
【合計】84点